マネーのマトリックス

ここでも何度も述べているが、マネーは現ナマだけではない。銀行預金もマネーである[1]マネーの種類はM1、M2、M3などに分けられている(☞マネーサプライ)。。銀行は融資する場合、現ナマに対して準備率の逆数倍まで貸し出しができる(☞タラントの行くへ、この記事の中でアベちゃん以前に2%のインフレ誘導が必要であることを指摘している。)[2]ただし、貸し出しは資産になるので、資本金の率が低くなり過ぎないように、BISなどの規制があるが。。その際の仕訳は<貸付金/現金>ではなく、<貸付金/預金>だ。その預金が借り手の側では<預金/借入金>として仕訳される。かくして日銀の紙幣発行残高は100兆円だが、個人金融資産は1,600兆! 16倍に膨らんでいる。これをみなが一斉に降ろそうとしても、現ナマは元からないのだ! これが取り付け騒ぎ。だからみんながその事実を知らずに、自分の通帳の金額だけを眺めている限りは経済は回る[3]預金と言っても庶民が預けた現ナマだけではないのだ。貸付金の預金とは、無から作られた単なる数字である。。まことに幻想のマトリックスなのだ。

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1 マネーの種類はM1、M2、M3などに分けられている(☞マネーサプライ)。
2 ただし、貸し出しは資産になるので、資本金の率が低くなり過ぎないように、BISなどの規制があるが。
3 預金と言っても庶民が預けた現ナマだけではないのだ。貸付金の預金とは、無から作られた単なる数字である。

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