トランプ大統領によるアメリカと世界はどのように動くであろうか

現在、一部のクリの間では啓示録13章の第一の獣がトランプ、来たるべき666であり、その露払いをする第二の獣がイーロン・マスクであるといった煽情的な論が唱えられている。しかし、聖書は聖書により解釈する必要がある。すなわち、前提として「獣」は「国」である

SDAは一般のキリスト教では異端とされているが、その予言解釈においては一目置く部分が多々ある。例えばこれ。政治と宗教が一体となることを指摘している。啓示録17章18章の大バビロンはそれぞれ霊的側面と政治経済的側面を描いているが、それらの複合体の完成形が近いかもしれない。

すでに私自身もゼカリヤ書の四色の馬の配置が現在までの霊による地政学的性質を決めていること、また歴史の流れでは白いキリスト教と帝国主義の結合体によるノア預言の成就を指摘している。

「カナン(黒人の祖)は奴隷となれ、ヤベテ(白人の祖)はセム(黄色人種、ユダヤ人の祖)の天幕(ユダヤ・キリスト教の影響)に住まい、その土地を広げる。」-Gen 9:25-27(要旨)

これを行った国はスペイン、ポルトガル、オランダ、イギリス、そしてアメリカである。

現在、最終パワーとしてもっとも成功しているのはアメリカ。日本はこの白いキリスト教と帝国主義の複合体に抵抗したが見事に撃ち落された。それでもアジア諸国の独立の契機とはなったが。

すでにアメリカは表は自由と平等を旗印にするキリスト教国家と見えているが、実は二重構造であり、深い部分は病んでいるオカルトであると指摘してきた。911以降、特に民主党政権になりその裏が表に現れ、変態さんとオカルトの国となりつつあるが、その揺り返しとしてここで指摘されている傾向を帯びることは十分に考えられる。

アメリカは白い馬に乗る霊、すなわち欺瞞のキリスト教(その中核はもちろんローマ教)によりドライブされている。その帝国主義的性格はこれから、かつてのような露骨な表現ではなく、さらに洗練された形で現れて来るであろう。

来たるトランプ大統領誕生の暁にいかなる光景を見ることができるか、このビデオも参考になる。

黙示録(正確には啓示録)13章の二匹の獣は特定の個人ではない。『レフトビハインド』ではヨーロッパ合衆国のニコライ大統領と設定されていたと思うが、聖書の原則において、獣は国を表す。

第一の獣は海(異邦の諸国民)から出現し、その上に絶大な権力を振るう。第二の獣は地(ユダヤ由来)から出現し、小羊のような二本の角を持ち(=小羊を装う存在)、第一の獣の露払いをする。歴史から見て、SDAの見方、<第一の獣=ローマ教、第二の獣=アメリカ>はひとつの有力な解釈として合理性と整合性がある。いずれにしろ霊的勢力と政治経済勢力の一体化が進むことは間違いない。

トランプが第一の獣666であり、イーロンマスクがその露払いをする第二の獣といった飛びつきやすい煽情的な論を唱える者には十分注意せよ。彼らは聖書そのものの整合性を無視してつまみ食いし、しばしば商売に用いるだけである。

私のダニエル書と啓示録の解説シリーズも参考にされたい。

51vote
Article Rating

是非フォローしてください

最新の情報をお伝えします

Subscribe
Notify of
guest

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

0 Comments
Oldest
NewestMost Voted
Inline Feedbacks
View all comments
Translate »
0
Would love your thoughts, please comment.x
()
x