Dr.Lukeの一言映画評
- 2009/10/24 21:26
- Category: 映画
待望の映画化作品、山崎豊子の『沈まぬ太陽』。山崎氏の分析によるとJAL123便の事故もある意味必然でした。さらに現在の日本航空の惨状を予言したかのような山崎作品。高度成長期、政治と財界・組織がいかに結びついていたか、そしてその狭間で翻弄される個人。そこで行われる残酷なまでの理不尽。しかし主人公恩地は自らの信念を貫き、恩地に嫉妬する盟友行天は組織に自分を売り渡す。すれ違った二人の人生の終焉。このあたりは『ベン・ハー』のジュダとメッサラ、あるいは『白い巨塔』の財前と里見のモチーフ。山崎作品のひとつのメインテーマだ。・・・と、あまり私の御託を並べるよりも、ぜひご自分でご覧ください。近年にない日本映画界の大作です。
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で、ひとつ懐かしい映像を。映画の設定もちょうどこのころです。制服もほぼ同じ。よく観てました。「あたしはドジでのろまな亀」、「まつもとぅ~!」と。