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Dr.Lukeの一言映画評

昨晩ちょっとコッテリ系だったので、ランチをラゾーナの「だし茶漬け えん」にて。ここの茶漬けは出し汁が実に旨いのだ。川崎に寄られたらぜひ。

ファイル 1758-1.jpg

で、映画はドニー・チェンの『イップ・マン 葉門』。ブルース・リーの師匠だったイップ・マンの人生を描く。英国に植民地とされている香港において、中国人としてのプライドを証明すべく、命を賭けた戦いに望む導師。彼に入門した少年が後のブルース・リーだ。この映画を観ると、中国の対欧米の怨念と、ブルース・リーの人生も理解できる。パワーこそすべてとする欧米の価値観と、精神性を重んじる中国の武術。その埋め難いギャップをイップ・マンが埋める。ま、これは相撲でも言えるだろう。すでに相撲は神事ではなく、格闘技化してしまったかもだ。ラストの彼のメッセージは『ロッキー4』のラストを彷彿とした。

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 1737-1.jpgカトリーヌ・ドヌーブの『しあわせの雨傘』。うん、どこかで聞いたことがある。そう、『シェルブールの雨傘』(64年)もドヌーブだった。恋人と戦争によって引き裂かれ、別々の運命を歩む男と女の悲劇的ラブロマンス。最後に再開する時、女が言う、「この子は・・・」と。同じモチーフの作品として『パールハーバー』(01年)がある。

しかし今回はかなり趣を異にする。原題は"potiche(ポティッシュ)"、すなわち「飾り壷」。アイデンティティを持たない女のこと。舞台は70年代フランスの地方都市。毎朝ジョギング、森の動物たちの愛らしい仕草に心を打たれては趣味のポエム作りに生かす優雅なブルジョワ主婦スザンヌ。仕事への口出しも家事もするな、妻はただ美しくおとなしくしていればいいが持論の夫ロベールは雨傘工場のワンマン経営者だ。その何一つ不自由のないブルジョアのドヌーブが会社経営に目覚める。ついには・・・。

ファイル 1737-2.jpg往年の美女カトリーヌ・ドヌーブ。うーん、観ない方が良かったかも・・・。しかし70年代の雰囲気がよく醸されていて、何とも懐かしい感じ。優雅な「飾り壷」の主婦の、女としての意外な過去も暴かれて、なかなか味わい深い部分もある。まさに女は深い海だ。ヒミツを心の底に隠しているわけ。が、女の嘘は笑って赦すのが男。熟年の男女の微妙な秘められた愛の形もそれなりに理解できるわけで・・・。

宇宙も地球も社会も教界も荒れている今日、ちょっと70年代にタイムスリップしてホッとしたいオトナにお薦めする作品。

Dr.Lukeの一言映画評

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3D作品、『トロン:レガシー』。こういった作品は観るか観ないか。映像がすごい。要するにデジタルの世界とリアルの世界を行き来する物語で、『マトリックス』と『スターウォーズ』の合成のような内容。しかしある意味、すでに起きている現象かも知れない。

                 *   *   *

が、今は映画よりのリアルの方がよほど面白い。本日の太陽のフレアの大爆発。この規模は尋常ではありません(クリックするとアニメになります)。

Dr.Lukeの一言映画評

午前中はプールとサウナ。午後は映画と今年最後の巡航モード。

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池宮彰一郎原作の『最後の忠臣蔵』。

四十七士として死ねなかった二人の武士と、大石内蔵助の血を引く少女の、運命の道行き-

吉良上野介邸討ち入りの後に、大石内蔵助から「討ち入りの真実を赤穂の遺族たちに伝え、彼らの生活を助けよ」という命を受けた寺坂吉右衛門。16年後、彼は最後の遺族を訪ね、すべての使命を果たし終えた。その後京都を訪れた寺坂は、討ち入りの前日に逃亡した瀬尾孫左衛門の姿を見かける。実は瀬尾も大石から密命を与えられていたのだった。その密命とは、大石内蔵助と側女の間にできた子どもを、保護して育てよと言うものだった。

大石内蔵助については何度も書いているが、私の好きな歴史人物だ。彼は外見は無骨かつ茫洋とし、何を考えているか分からないため昼行灯と揶揄され、女にだらしないとやっかみを言われるほどに女性にもてた。それは彼の懐の深さの魅力だった。討ち入りに備えるため、妊娠中のりくを離縁し、実家豊岡に帰してから山科に篭った彼は、撞木町で夕霧と浮名を流しつつ、お軽と言う若い女中がつけられた。彼女は京都二条寺町の版木屋の娘で、小山源五右衛門と進藤が、大石の世話をするように配慮した。その軽も妊娠し、その子供が今回のドラマの中心人物となる。

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久しぶりにジワッと涙を抑える作品だった。討ち入り後、武士(切腹)をまっとうできなかった寺坂吉右衛門と瀬尾孫左衛門。彼ら二人の別々の運命がある時に交差する。大石から託された使命を果たし終えた二人の男がいかなる最期を迎えるか。実にじっくりと描く大人のための作品。死に際がすべてだ。

使命を果たした孫左衛門に、島原の元太夫ゆうが懇願する、「死なないください。男の方を生かすのは女の一筋の黒髪。その黒髪をなくされた孫様・・・。わたくしも女どすえ・・・。今後はわたくしが黒髪となります。16年間待ちましたわたくしにとりまして、酷なことをなさらないで・・・」。孫左衛門、「それはむしろ拙者にとって酷なお言葉。・・・せっしゃは武士でござるっ・・・」。・・・「わたくしの誘いを断りはったのはあなたさまおひとり・・・」。深々と座して頭を下げる孫左衛門。男と女の情のこもった緊迫感溢れる別れ際(※)。そして彼は腹を切る。

久しぶりにイイ作品を観た満足感と共に劇場を出ると、頬をなでる冷たい風が実に気持ちよかった。お勧めする。

(※)山路徹さんのケースでも分かるとおり、女性とは別れ際が肝心。中村雅俊の歌にあります:「別れの場面のたび、女は女優だった、・・・幸せ終えてみれば、男は喜劇だった・・・」と。しかし麻木さんのこのことば、けっこうイイかもしれない、「男女の間では必ずしも、あからさまな事実のみが語られるとは限りません。時には思いやりから『優しい嘘』をついて下さったこともあろうかと、受け止めているところです」。

追記:しかし私たちは誰かの意志の下に生きているわけだ。彼らふたりがあくまでも大石の意志の下で生きたように。大石の懐の深さによって、その配慮は家臣の隅々に届いてた。ますます大石が好きになったが、思えば、私たちはあの方の意志の下に生きているのだ。あの方はさらに懐の深い方である。己の生きる意志の領域を自ら定めよ、と言われたように感じた次第。

参考:意志の領域について

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 1664-1.jpgどうも昨晩、寒さに長時間晒されたためか、風邪を引いたようだ。熱が出るか出ないかの際どい状態でフワーッとした感じ。そんな中で観た作品がまた、フワーッとした存在の耐えられない軽さ的作品、村上春樹の『ノルウェイの森』。

 37歳になったワタナベは、ドイツ行きの機内で「ノルウェイの森」を耳にし、18年前に自分が恋に落ちた直子のことを思い出す。直子はワタナベの高校時代の親友・キズキの恋人だった。ワタナベにとってキズキは唯一の友であり、必然的にワタナベと直子も一緒によく遊んでいた。ところが、ある日突然キズキは誰にも何も言わずに自殺をしてしまう。
 親友を喪ったワタナベは、誰も知っている人間がいないところで新しい生活を始めるために東京の大学に行く。そして、あるとき中央線で直子と偶然再会する。それからワタナベと直子はお互いに大切なものを喪った者同士付き合いを深めていく。ところが、付き合いを深めれば深めるほど直子の方の喪失感はより深く大きなものになっていった。そして、20歳になった直子は結局京都の病院に入院することになる。そんな折にワタナベは大学で、春を迎えて世界に飛び出したばかりの小動物のように瑞々しい女の子・緑と出会う…。

自己同一性拡散の時代、自分と言う存在が限りなく薄められてしまっている現代において、やや心を病んだ人々の関わりと恋愛を描いた作品。自己を喪失した登場人物が次々に自殺する。60年代の学生運動とファッションが実に懐かしい。フワーッとした精神状態で、加えて風邪薬によるうつらうつらの半覚醒状態で「ノルウェイの森」をさ迷いつつ観るにはまさにぴったり。

私的にはこの世界はけっこう理解できるし、好きなのだ。人の心と関わる曖昧さと危うさ。ビートルズの切ない「ノルウェイの森」と、単調なギターのBGMがますます自分の存在を希釈させてくれる。映画とかJAZZライヴなども、自己を薄めて、ある種の非日常性を漂う経験をさせてくれるわけだ。直子が幻覚の世界へと埋没するのも、ある種の逃避的要素があるだろう。

ちなみに私はシュルツの自律訓練法を習得しているので、意識的に幻覚を見ることができる。入眠前の真っ暗な視野に、カレイドスコープのごとくに、赤や紫などの鮮やかな色が動的に見えるのだ。幻聴は聴こえないが、幻視はできる。同時に自律性徐反応と言う、筋肉系の不随意運動が生じる。全身がある種の痙攣を起こすのだが、これがかなり気持ちがイイ。

実は人は誰でも幻覚を体験できる。無光かつ無音の部屋に入れる(センソリーデプリベーション)と正常な人でも幻覚を経験する。座禅などでも同じ現象が起きる(魔禅)。・・・と言うわけで、私はジョッギングやスイミングにより、自家製麻薬β-エンドルフィンを楽しめるし、自律訓練法により、幻覚を楽しむこともできる次第。ドラッグなしでもけっこうトリップしているかもしれない^^

注意:ただし、自律訓練法などは専門的知識なしに勝手に行わないで下さい。自己催眠の一種ですから、ある種の偏性意識状態を作り出しますので、危険性が伴います。特に精神障害を持つ人は決して自己流では行わないこと。病的幻覚を強化してしまいます。

Norwegian Wood (Rare Video) - The Beatles

Selitta | Myspace Video

Dr.Lukeの一言映画評

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吉村昭原作の『桜田門外の変』。

安政7年(1860年)、尊王攘夷を唱えた水戸藩藩主・徳川斉昭は、開国派の幕府大老・井伊直弼より永蟄居を命じられていた。事態を憂慮した水戸藩士有志は、脱藩して井伊直弼を討つ盟約を結ぶ。そして安政7年3月3日、関鉄之介ら水戸脱藩士17名と、薩摩藩士1名が実行部隊となり、桜田門前にて井伊直弼を襲撃、首を討ち取った。その後、薩摩藩が京都にて挙兵し、朝廷を幕府軍から守る手はずになっていたため、関らは京都へ向かうが…。

最も記録を残した尊皇攘夷派の水戸浪士関鉄之介の視点から事件の背景、事件当日、そして事件後の彼らの運命と日本の動きを描く作品。歴史事件をひとりの人物の視点から描くと言う手法は斬新であり、関に対する感情移入によって、事件がきわめて身近に感じることができた。

井伊大老は勅許を得ることなく、アメリカと通商条約を結び、反対者たちを安政の大獄で粛清するわけだが、その背後には水戸藩と彦根藩の将軍跡目争いがあるわけで、尊皇攘夷の水戸斉昭は押しかけ登城の罪で謹慎処分される。かくして志士たちは井伊直弼に恨みをいだくわけだ。表向きの大義の裏にある真実。関たちは表の正義に生きるため事件を起こし、西郷の薩摩藩たちの3、000の挙兵の約束も受けてたが、いざ事件が成就するや、はしごを外されて、行き場を失ってしまう。かくして水戸藩からも犯罪者とされ、捕縛され、斬首されるという、武士にとって最も不名誉な最期を遂げる。しかしこの事件が契機となり江戸幕府の権威は失墜、明治維新へと時代は大きく動く。

考えるに、どんな大義のために生き、死ぬのか。志士たちの尊皇攘夷の大義は時代の流れに逆行していたのか。その不名誉な死の瞬間だけを見れば、彼らは惨めな敗者である。が、その最期に新たな彩を与えている作品と言える。それにしても、最近、つらつらと感じるが、ここまで生きてきて、地上でやるべきこともそろそろなくなりつつあると感じている昨今であるが、果たして私的にはどのような大義のために、その日を迎えることであろうか・・・。しかし彼らは若い・・・

Dr.Lukeの一言映画評

朝のジョッギング、午前はプールとサウナ。午後は映画と巡航モード。先週も観ているが、スタローンの『エクスペンダブルズ』で、評するまでもなかった。ハリウッドのマッチョ系ポンコツ俳優たちの同窓会という感じ。

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本日はトム・クルーズの『ナイト&デイ』。

理想の男性を追い求める平凡な女性ジューンは、ある日、空港でハンサムな男性と運命的な出会いを果たす。だがその男の正体は、ジューンが夢に見た理想の男性どころか、重要任務を帯びたスパイだった。予想外の裏切りや暗殺者による執拗な攻撃など、何度も危険な目に遭遇するジューンは、ミステリアスなロイに疑念を抱き始める。そして彼の背後には、巨大な組織の陰謀の影が…。

軽快なアクションと、トム・クルーズとキャメロン・ディアスのやり取りが爽快。観終わって満足感を味わえる久々の作品。お薦め。

Dr.Lukeの一言映画評

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久しぶりの感動作、『十三人の刺客』。一言、リアリティがすごい。邦画でもここまでのリアリズムを出せるのかと。韓国の戦争映画『ブラザーフッド』を彷彿とする出来。

将軍の腹違いの弟という立場に甘んじ、悪行の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)。幕府の老中は、この暴君が国の要職に就く前にひそかに闇に葬るよう、御目付役・島田新左衛門に密命を下す。斉韶の凶行の数々を知った新左衛門は、命がけで大義を果たすことを決意。信頼が置けて腕の立つ刺客を集め、斉韶が参勤交代で江戸から明石へ帰国する道中を狙うことに。わずかな手勢で300人を超える軍勢を迎え討つため、新左衛門たちは落合宿を買収。大掛かりな罠を仕掛け、斉韶ら明石藩の一行を待ち受けるが…!?

武士は何のために生きるのか、すべては死に際のため。今の時代、「何のため」を喪失しているわけで、いわゆるキリスト教徒も自分の心の問題の解決や人生安寧が第一となっているわけだ。すべての価値観の中心はセルフ。セルフを大事にし、セルフを甘やかし、セルフを改善し、ついにはセルフが神となる。したがってセルフに反するものはすべて敵。そこにはきわめて狡猾は欺瞞が潜んでいる。要するにキリスト標準ではなく、セルフ標準。

主人公最期の台詞、「武士はまことにややこしい」がすべてを語るとおり、残念ながら武士は主君標準で、しかもその主君が複数あって、互いにもつれ合うわけだが、それでも、なお、その死に様は美しい・・・と言いたい。

Dr.Lukeの一言映画評

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ミレニアム3-眠れる女と狂卓の騎士』。不遇な過去を持つ天才ハッカー、リスベットと陰謀組織との対決の完結編。

自分を陥れていた宿敵と対決し、瀕死の重傷を負った天才ハッカーのリスベット。雑誌「ミレニアム」発行人のミカエルは、入院した彼女にPDAをわたし、彼女を取り巻く陰謀を暴くための自伝を書くように勧める。そして殺人容疑での裁判に向けて、ミカエルの妹・アニカがリスベットの弁護士を務めることに。ミカエルはリスベットのハッカー仲間・プレイグらと共に、リスベットに対して仕組まれた陰謀を暴こうと、調査を進める。

前回のようなハッカーとしての活躍場面がない。社会派サスペンス的で、展開は実に地味だ。途中、うつらうつらとして、どうもあまり入り込むことはできなかったかな・・・。この手の作品は評が人によって分かれるのだ。ただハリウッドと違ったスウェーデンの作品の雰囲気が新鮮かも。

Dr.Lukeの一言映画評

朝のジョッギング、午前のプールとサウナ。そして午後は映画と巡航モード。

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作品はジュリア・ロバーツ主演、『食べて、祈って、恋をして』。

イタリア、インド、バリ。旅を通して自分の内面を見つめ、新たな自分を獲得する女性の物語。
 ニューヨークで作家・ジャーナリストとして活動するエリザベス・ギルバート。夫・スティーブンとの結婚8年目にして新居も購入し、何不自由ない生活を送っているうようだったが、どこか満たされない日々。やがて離婚を決意して家を出た彼女は、若い俳優・デイヴィッドの家に転がり込む。しかし、そこでもうまくいかなくなったエリザベスは、自分を解き放つため、イタリア、インド、バリをめぐる1年間の旅に出ることを決意する…。

うーん、オトナの自分探しの旅の物語か。しかし変にややこしくなく、各地で出会う人物がそれぞれの背景を持つ中で、その出会いによってジュリア・ロバーツが癒されていく。そして究極の愛にめぐり合うわけだ。

イタリア、インド、パリを巡る旅で、各地の食べ物、習俗、住宅、風景、自然などを実に巧みに紹介しており、映像の美しさも楽しめる。ある意味、ツアーガイド的でもあるが、しかしさすがにハリウッド。シナリオがしっかりしていて、単なる自己満足的自分探しの旅に終わらず、普遍性がある作品となっている。

ジュリア・ロバーツは『Sex and the City』辺りではケバイ役柄だったが、本作品ではしっとりしたオトナの女性を好演している。彼女の魅力が十分に醸されている作品。キーワードは「調和」。食べること、祈ること、そして恋することの「調和」の探求。まあ、クリスチャン的にはいろいろ突っ込みどころもあろうが・・・。

土曜日の午後、プールで脱力した身体を映画館の座席に委ねて、ポップコーンとコーラで、アダルトな世界をしっくりと味わうことができる作品である。お薦め。

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 1507-1.jpgスタジオ・ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』。

メアリー・ノートンの児童文学「床下の小人たち」を原案にした心温まるファンタジー。本作は派手なアクションシーンも幻想的な架空の世界もない。しかし、臨場感溢れる描写や、自分たちの分を知って身の丈に合った生活を楽しむ小人たちを丁寧に見せることで、我々の日常と床板一枚を隔てた先にある小人たちの世界に夢中にさせてくれた。

とあるとおり、絵も質感が伴い、単なるアニメとは思えない出来。ポイントが溜まっていたので、タダで観たのだが、代価を払っても観ていいかも知れない。ストーリーはよくある童話系だが、ホッと心癒される。しばらくぶりにアニメの世界に浸かることが出来る作品だった。まあ、地上では私たちはみな「借りぐらし」なのだ。人間に見つかったら新しいところへ移住する自由さがうらやましいかも、仕事に追われている方々にはお薦めかも。あと、ケルト音楽がけっこうよかった。

宮崎駿的作品解説

Dr.Lukeの一言映画評

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ジャッキー・チェンの『ベストキッド』。84年のリメイク版ではあるが、なかなかによくできていた。軽く観るつもりだったが、十分に楽しめる。ストーリー的には中国に移住した黒人の子が中国のガキたちにいじめられる中で、ジャッキー・チェン扮する初老の男の手ほどきを受けて、成長し、そのガキたちに雪辱を果たすと言うもの。そこに淡い恋愛物語を挿入している。かつてのやや3枚目のアクションスター、ジャッキー・チェンがうまく老けていて、過去の重荷を背負いつつ、今を必死に生きる男の哀愁をうまく醸していた。予想に反してこれはなかなかに気持ちのイイ作品ではあった。ウイル・スミスの息子ジェイデン・スミスも目の演技とか、小さな動きで巧みに演じていた。

90年代を風靡したジャン=クロード・ヴァン・ダムなどはアクション二枚目スターからうまく脱皮できず、やや居場所を喪失しているが、ジャッキーは実に上手い役どころを得ている。中国と言う4千年の歴史の資産を巧みに活用する役回りは、肉体が衰えても、かえってそれがプラスとなる。服の脱ぎ方、着方など、日常の動きがすべてカンフーであるとするあたり、けっこう味わいがあるのだ。

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