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Dr.Lukeの一言映画評

午前中はチャペルにてサーバーのメンテ。PCは2台あるので、とりあえず事務用にApacheやPHPをインストールして運用。ただし、Podcastのリストがおかしい(DirCasterがPHP5に対応していないためか?)。徐々にfixします。その他はほぼ正常状態に復帰。サーバー用PCはHDDがやられており、これを換装し、今Windows2000を入れたところ。疲れました・・・汗。

が、ちゃんとプールとサウナ、そしてしゃぶしゃぶ食べ放題と映画も楽しんでいるわけでして・・・。

ファイル 1029-1.jpg映画はデンゼル・ワシントン&ジョン・トラボルタの『サブウェイ123激突』。ストーリーはこちらを。両者とも個性のある性格俳優で、かなり好きなタイプ。地下鉄をジャックする知性の高い犯人と、訳ありの地下鉄制御職員の息詰まる駆け引きの応酬と心理戦。この緊張感はかなりイイ。しかしデンゼル・ワシントンもジョン・トラボルタも年齢を重ねて、おじさん化しているが、それぞれにイイ味を出している。男はやはり50を過ぎてからです、ネ。ただしラストがいまいちヒネリがなくて、ややスッポ抜けか?

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 1018-1.jpg私の従兄弟(*)であるところの唐沢寿明主演の『20世紀少年最終章僕らの旗』。コミックは22巻+2巻だったと思うが、2年ほど前に読了した。その映画化として、期待していた最終章。うーん、なかなかイイ。"ともだち"の正体は?、という単純な興味だけではなく、最後の10分間にホントの意味でのカタルシスの場面を置いたのが、作品に深みを増した。

しかし、いたよな、こういった存在感のほとんどない同級生。イジメられっ子とイジメっ子は実は同じ病理を有しているが(たまたまの力学で役割が決まるだけ)、イジメの対象にもならなかった子が。名簿を見ても顔がサッパリ浮かばない子が。お面をつけているかのように、いつも私たちの背後にいて、「ケーンジ君、遊びましょ」とか細い声でつぶやいている子が。そんな切ない心理描写もよくできていた。

この作品のキャラの名前が懐かしいマンガのキャラのパクリなのだが、ケンジが最後に歌う「ボブ・レノン(別名:カレーライスの歌)」がなかなかだった。ケンジの名前"遠藤ケンジ"はボブ・ディラン大好きのフォーク歌手"遠藤賢司"のパクリなわけで、彼の持ち歌は「カレーライスの歌」だった。しかしこの歌、まったりと脱力モードで私的にはとても好みだ。

映画の中で宗教にハマッて「宇宙とひとつになる!」とか叫び出す御仁が登場するが、クリスチャンも「人が神になる!」とか、あまりこういったことに熱を入れ、真剣になるのはよろしくない。現ニッポンキリスト教のヒステリー現象も、このケンジの「ボブ・レノン」でも聴いてオツムをクールダウンされたらいかがであろうか。何事であれニンゲンが真剣になることは実はかなり怖いこと。それが悪であれ、正義であれ、同じなのだ(正義の方がヨリ怖いかも)。ちなみにケンジの台詞、「悪になることは、正義になることより大変だ」はけだし名言だ。

何気な当たり前の生活、ナンセンスとも思える歌詞だが、カレーライスの匂いがプーーンとする力の抜けた夕暮れ時の雰囲気をよく醸している。実に好きだなあ~、わがアイドリング生活に実にフィットしている。シアワセの鍵は脱力にあるのだ。

日が暮れてどこからかカレーの匂いがしてる
どれだけ歩いたら家にたどりつけるかな
ぼくのお気に入りの肉屋のコロッケは
いつもどおりの味で待っててくれるかな
地球の上に夜が来る、ぼくは今家路を急ぐ

来年のことを言うと鬼が笑うっていうなら
笑いたいだけ笑わせてとけばいい
ぼくは言い続けるよ、5年先、10年先のことを
50年後もキミとこうしているだろうと
地球の上の夜が来る、ぼくは今家路を急ぐ

雨が降っても、嵐が来ても、ヤリが降ろうとも
みんな家に帰ろう邪魔はさせない、誰にも留める権利なんかない

地球の上に夜が来る、ぼくは今家路を急ぐ
世界中に夜が来る、世界中が家路を急ぐ
そんな毎日がキミの周りでずっとずっと続きますように
グ~タラ~ラ ス~ダララ~・・・

(*)一応お断りしますが、ネタですからね。学生に言うとこれがマジ受けするのだ。まあ、自分でも何気に似ているとは思っているが^^

Youtubeを貼っておきます:

追記:最近、ボブ・ディランが路上で警官から職質されて、「オレはボブ・ディランだ」と答えたものの、その警官は彼をまったく知らなかったらしい。時代は流れるわけで・・・。寂しい。

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 1006-1.jpg夜、カミさんと次女とで川崎の街をブラブラしつつ観た作品-『トランスポーター3-アンリミテッド』。主演ジェイソン・ステイサム、監督リュック・ベッソン、フランス映画。何とあの『プリズン・ブレイク』の極悪人ティーバッグ役のロバート・ネッパーも。こういった作品では悪役が悪であるほどに作品がしまる。

で、一言。暑い夏の夜をスカッと過ごすには絶好の作品。クールなキャラで、華麗なアクションのキレが最高。アリエネェー・シッチュエーションをもそのアクションで切り抜けてしまう。元オリンピック高飛び込み選手だったマッチョ・バディはアブの割れ具合がスゴイ。憧れる。が、髪が薄いフランク・マーティンに感情移入できる。しかしどこか弱さと哀愁を感じさせるキャラ設定がまたイイ。男も惚れる。ちょっと新ジェームス・ボンドとスティーブン・セガールの香りもありか。英語もロシア訛りにフランス訛りが堂々としてイイ。ニッポン人もニッポン訛りの英語でイイのだ。

ジェイソン・ステイサムのバディの作り方

 * * *

ちょっと夏の夜の怪談ではないが、私は人の運命が何気に分かる時がある。ファイル 1006-5.jpg私は別に霊能者でもなければ、占い師でもないが。例えば、北野武のバイク事故。あれは自殺未遂だったのだが、私は1年前に家族に語っていた、「タケシ、このままじゃ、やばいよ」と。それから伊丹十三監督。彼の自殺も何となく分かっていた。だから伊豆の旅館でニュースを聞いたとき、「やっぱりね」と思った。

ファイル 1006-2.jpgそれからとても他人とは思えない逸見政孝氏(似ている→)。この人が女子高校生の間でブロマイドが売れてブレークして独立した時、この人はこれで自分の体を滅ぼしてしまう、と家族に言った。案の定、スキルス性胃がんで逝ってしまった。バライティ番組でタレントたちとお茶らけている彼の姿は、どう見ても、彼本来の生き方とそぐわないのだ。

ファイル 1006-3.jpgさらにあの松沢秀章牧師。この人のことは友人がロードエンジェルスにいた関係でずっと観ていた(↑この写真にも写っている)。独特の病的な雰囲気に危うさを覚えていた。事件直前のメッセージは相当にやばかった。要するにビョーキ。

ファイル 1006-4.jpgそして今、私の心に微妙に引っかかっているのが、松沢牧師の親友と自称するアーサー・ホーランドなのだ。今回の彼のメッセを聴いて覚えた違和感。それは親友があれだけの事件を起こしたにも関わらず、それをサラッと流してしまう点。自己欺瞞がある兆候である。彼の自身の人生の締めくくり方も実に気になる次第。

神の前では、人の人生は、生涯において何を得て、何を成し遂げたかによっては測られないのだ。何を失い、キリストにどれだけ成し遂げていただいたかが永遠の価値を持つ。神の前ですべての主張が消失するほどに、神の業に与ること。これが私たちの生のすべてである。

ついでに:もし民主党が政権を取ると、ニッポンはかなりヤバイことになるでしょう。特に経済はガタガタ。この人たちは机上の空論で、自閉的正義の世界に生きているだけですから。

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 987-1.jpg本日は本格的な夏の日差し。たっぷりと太陽光線を浴びる。実はこのところ土曜日に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』と、本日は『トランスフォーマー:リベンジ』と観ているのだが、評するまでもない。何だかわけが分からない展開で・・・、ただし映像そのものはけっこう楽しめる。頭を何も使わず、ボーっとするには一番だ。ニッポンのアニメは世界に進出しているのだが、確かにそのテクはすごい。

ファイル 987-2.jpg * * *

川崎チネチッタを帰ろうとすると、何と駐車場にて映画かテレビの撮影をしているではないか。好奇心旺盛なDr.Lukeとしてはしばし見物。ところが撮影が始ると、「ちょっと頭引っ込めてくださいっ!」と怒られてしまった。たった数十秒の撮影だったが、スタッフの数と機材の量ははんぱなかった。こちらは観るだけの立場だが、作る側、発信する側は相当なエネルギーを注いでいるのわけ。

Dr.Lukeの一言映画評と本日の二枚

ファイル 970-5.jpgファイル 970-4.jpg日差しも戻って、いよいよ夏です。この時期は海へ山へとアウトドア志向で、甘酸っぱい想ひ出もいろいろできる季節。四季折々、いつも楽しみはあるが、私的には夏は一番好きですね。(ちょっとシャメにてご挨拶を)

で、朝のジョッギング、午前のプール&サウナ。1,000mをノンストップにて。それと25mの潜水。これは身体を酸欠状態に慣らすため。

ファイル 970-1.jpg午後は映画。織田裕二の外交官黒田シリーズ(になるのだろう)、『アマルフィ-女神の報酬-』。外交官が明らかな越権行為をしつつ、誘拐事件を捜査してしまうわけで、アリエネー設定。が、ストーリーもイタリアの名所シーンもかなりグッド。Yahoo映画紹介にはこうある:

世界の歌姫サラ・ブライトマンが歌う「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」の旋律と、きらめくようなイタリアの風景もうっとりするほど美しい。予想を裏切るストーリーの緊迫感と同時に、世界遺産だらけのローマ、“世界一美しい場所”と呼ばれる港町アマルフィの、ゆったりとして優美な雰囲気も堪能できる。“マインド・トリップ”感が存分に味わえるので、ストレスがたまっていて現実逃避したい人にもオススメ!

確かにだが、私的には黒田と紗江子の間の男女の心の機微の絡みがもっと欲しかった。しかしあの能面の天海ゆえ、無機質かつ硬質な絡みで、せっかくのイタリアの明光風靡なシーンを無駄にしている。もう少し情熱的にして甘酸っぱい想ひ出ができるような設定が欲しかった。だが全体的には邦画もけっこうレベルがアップしてきている。

(個人的にはサラ・ブライトマンの歌を聴くと、なぜかあのスーザン・ボイルおばちゃんの顔が浮かんでしまって、やや困ったが・・・)

 * * *

ファイル 970-2.jpg本日の一枚は韓国のユニットWINTERPLAYの"Songs of Colored Love"。(←プロモビデオぜひご覧下さい)コレ、かなり好みだ。

Cool beautyなルックスと甘く透き通る歌声が魅力のVo.ヘウォンとトランペット奏者でもあり、プロデューサー/ソングライターでもある、イ・ジュハンによる韓国発のJazz Popユニット。

2008年1月にリリースしたインディーズデビューアルバム『CHOCO SNOWBALL』が韓国ジャズチャートにて初登場1位という快挙を達成。一躍注目を集める。

ファイル 970-3.jpg韓国は映画も相当にレベルが高いし、Jazz界もWoong Sanもかなりだ。侮れませんね。

もう一枚はR&B。Jordin Sparksの"BATTLEFIELD"。要するにビヨンセ的な黒人系リズム。FIT TO THE SUMMERだ。

 * * *

●ブログパーツを貼ってみよう:

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 961-1.jpgニコラス・ケイジ主演の宗教的SF『ノウイング』。50年前に埋めたタイムカプセルから出てきた子供の落書き。それは無意味に見える数字の羅列。その数字の意味に気がついたMITの宇宙物理学教授が巻き込まれるミステリーとサスペンス。選ばれた者だけが聞こえる"声"。それはすべてを予言している。そしてついに太陽のフレアの大爆発が起こり、その"声"を聞くことができる選ばれた者だけが宇宙人による救いを得る。それはあたかもラプチャーであり、選ばれた者たちは新しい人類の最出発、つまりアダムとエバだ・・・。

というわけで、エゼキエル書の予言なども絡めて、やや終末論的な物語の展開。言わばニコラス・ケイジ版の「レフトビハインド」だ。そのテーマは確定論と偶然論。宇宙はある者の意志に従って生々流転するならば、人間の意志は意味を失う。しかしすべては偶然によるものとすれば、何という虚無。まさに<カルヴァンvs.アルミニウス>ではないか。では、Dr.Luke的にはどうか。これは前に再建主義の富井氏に絡まれたときさんざんに論じたのだが、不可知。

ちょっと簡単に説明しておこう。神学のおろかさはひとつの体系に飲み込まれて、それを相対化できなくなることにある。つまりはメタ視点の喪失。かくして互いに異端と断罪し合い、さらには火あぶりにするわけだが、彼らは認識論的視点をすっぽりと落としている。われわれの知性の能力として、実はその解像度が荒いわけ。これはかの佐藤優氏も指摘するところ。

今ここで、コイン投げをしてみよう。

 s1:裏,表,表,裏,表,裏,裏・・・・

と続くであろう。これはまさに偶然によって形成された系列だ。

一方で2項間漸化式(「ロジスティック写像」と言う)
 
 ※ x(n+1)=ax(n)(1-x(n)), 0≦a≦4

を考えよう。パラメーターaと初期値x(0)を与えるならば、この※に従って確定的に

 x(0),x(1),x(2),x(3),x(4),x(5),.......

という数列が決まる。ここにはaとx(0)を与えた者の意志がすべてを支配している。さて、ここでこの数列x(n)がa/2未満ならば表、以上ならば裏とすると、系列

 s2:表,裏,裏,表,裏,表,表・・・・

が作られる。もちろんこれは決定論的に決まる。s1は偶然に決まったもの、s2はある規則に従って決まったもの。ところがここですごいことが起きる。実は偶然の系列s1は確定的方程式※から作れてしまうのだ。つまりs1とs2には本質的な違いがない!あるいはわれわれにはs1とs2のどちらが偶然の結果で、どちらが決定論の結果か判断ができないのだ!あるいはそもそも確定的世界観と偶然的世界観の区別が意味を喪失する。

さらにもっとすごいのは確定論的に系列を生み出せる※において初期値x(0)をものすごくわずかだけ変えることにより、後の系列はまったく予測不可能な振る舞いをする(バタフライ効果)。これを初期値敏感性という。このような現象を扱う領域をカオスの理論と呼ぶが、ニュートン力学、アインシュタインの相対論と量子論、そしてそれに続くカオスの理論。いずれも人類が世界をどのように認識するか、そのパラダイムの大いなる革命なのだ。

かくしてわれわれ自然科学系の人間はつねに自分の認識力に対する検討を加えることを忘れることがない。前にも言ったが、解像度1mのカメラで1cmの物体を見ることはできないのだ。つねにメタ視点を忘れないこと。キリスト教徒たちの狂気はこのメタ視点の喪失から生まれる。まあ、神学者の皆様は相当にオツムがよろしいのでしょう。延々と「何とか神学」や「かんとか神学」を信奉し続けることができるわけですから。造られた者のオツムの中に造った者を収めようとする試みが神学なのだ。つまりはそれ自体が倒錯現象だ。自分のオツム(脳)すらも理解し得ないというのに・・・。さらに彼らが「神のために」とか「神の名によって」とか言い出すと、何をし出すか分からなくなるわけ。これがキリスト教の歴史。まあ、人類の愚かさの証明だが。

さて、こちらのページでシミュレーションができるので、ちょっと試みて欲しい(JAVAが必要)。

>>ロジスティック写像の時系列

さらに複雑系と言う世界がありますが、例えばこちらをいろいろいじってみてください。驚くべき美の世界を観ることができます。

>>マンデルブロー集合

上のリンクは直リンでは入れないようなので、こちらから入ってください。

カオス&非線形力学入門

注:いつもはアイドリングなDr.Lukeにも僅かながらのオツムがあることを見せるためにではありませんが、現在もパラダイムの転換が起きているのです。

・ニュートンの出現で、宇宙は法則に従って、つまり運動方程式(微分方程式)に従って運行していることが分かりました。ニュートンは神の創造の秩序を明らかにしました。

・アインシュタインの出現で、時間と空間と言う独立と考えられていたディメンジョンが実は独立ではないことが分かりました。絶対的なものは光だけで他はすべて相対的なのです。

・同じく彼をルーツとする量子力学で光は粒子と波動の性質を持つこと、つまり粒子性と波動性は互いに矛盾するものではないことが分かりました。私たちも波動なのです。

・カオスの発見により確定論と偶然論は互いに排他的ではなく、実は区別のできないものと分かりました。

かくのごとく世界を観る人類の認知のフレームは、時々に転換するのです。カルヴァン神学がどうのこうのと言ってる神学者諸氏、まずは自らのオツムの分を再点検すべきでしょう、ね♪ニッポンキリスト教のオツムのよろしいみなさん!

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 941-1.jpg手塚治虫の『MW』。人間の根源的な邪悪性を扱った作品のため、これまで映像化は不可能だと言われていた。幼少期にトラウマ的体験をした賀来と結城。長じて賀来は神父となり、結城は有能な銀行マンとなる。が、彼らは禁断の関係にあり、結城の心は実はモンスターと化していた。かくして結城はグロテスクな復讐を試みる。毒ガスMWによって東京都が壊滅寸前に追い込まれるとき、賀来はキリストの贖罪的行為を取る。かくして東京は救われるのだが、実は・・・。

邦画にしては見応えのある作品だった。やはり原作次第であり、鍵は甘ったるいヒューマニズムなどに流れずに、悪を徹底的に描くことだ。結城役の玉木宏が冷酷なまでの悪をよく演じていた。手塚作品は鉄腕アトムのように夢と希望を与えるものはあまり本質ではない。実は本作品のように彼の本質は実に暗いのだ。彼はおそらくニンゲンの本質を知り、それにある意味絶望していたのと思う。その反動として万能ロボットアトムが生まれたりもしたが、彼の本音は『火の鳥』の輪廻的虚無感や、『ブラックジャック』の根底にある社会への怒り、『陽だまりの樹』や『アドルフに告ぐ』に描いた人間の歴史の愚かさや不条理にあるのだ。

彼は晩年『聖書物語』を描いていたし、作品のどこかにイエスの十字架のイメージが散りばめられている。果たして彼が救いを受けたのか否か、これは私たちには知る由もないが、イエスと共に十字架につけられたあの強盗の運命を見、この方をどなたとみなすか、これがすべてを決めることを思うとき、極私的には光を感じている。

映画『沈まぬ太陽』公開決定

ファイル 934-1.jpg前にここでも書いたが、山崎豊子氏の85年日航ジャンボ機墜落事故をめぐる小説の映画化(→記事)。大航空会社の腐敗を描いた作品、現実の企業(JAL)や人物が明らかなために、映画化が不可能とされていたが、ついに10月に公開。3時間以上の大作。主演は渡辺謙、三浦友和も。これは今から楽しみであるが、次作はやはり『運命の人』で決まりだろう。

Dr.Lukeの一言映画評

午前はプール&サウナ、午後は映画といつもどおり。

ファイル 920-1.jpg作品は新田次郎原作『剱岳-点の記-』。新田氏も諏訪出身、『八甲田山』などの山岳物語も多い。そして『国家の品格』の数学者藤原氏のお父上。

時は明治40年、陸軍の威信をかけて立山連邦の未踏峰の剱岳登頂の命を受けた柴崎芳太郎のチームと地元の案内人宇治長次郎らの苦闘と真実の心の交流を描く。浅野忠信の抑えた台詞回しと演技、香川照之の体臭の感じられる役作りが光った。と共に、映像の美しさ。これは涙が出るほどに感動。

ファイル 920-2.jpg立山アルペンルートは数年前黒部渓谷を長野側の黒部ダムのロープウェイと富山側の宇奈月温泉のトロッコ電車で経験しているので、実感としてあの自然の雄大さが理解できる。

それにしても当時の登山技術は、測量隊は草鞋に木こりファッション。一方で西欧の最新テクを仕込んだ趣味の山岳隊の奇妙なファッション。要するにビジネス服で登山なのだ。このアンバランスが当時の内的分裂国家ニッポンを象徴している。が、初登頂を目指して競い合った測量隊と山岳隊が直面する驚愕の事実・・・。最後の彼らの男同士の心の交流にジワ~とくる。

ナチュラル志向の皆さんにお勧めできる秀作。空撮もCGも一切なしの自然とのガチンコ映像が素晴らしい。

 * * *

ファイル 920-3.jpg本日の一枚はCIARAの"FANTASY RIDE"。驚きますね、これでティーンネイジャー。

本名シアラ・ハリス。15歳の時にデスティニーズ・チャイルドのパフォーマンスをTVで観てシンガーになる決意を固め、本格的にトレーニングを重ねていたところ、有名プロデューサー、ジャジー・フェイと出会い彼のレーベルとの契約に成功。ジャジーのもとでさらに勉強した後オーディションに合格、メジャー・レーベル<LaFace>との契約にこぎつけた。04年、18歳という若さでデビューし「Goodies」が全米Top3にランク・イン。褐色の肌と美しく大人びた容姿はとてもティーンには見えない。ハイトーンで甘く囁くウィスパー・ヴォイスは絶品!(リスンジャパン)

ビヨンセなどもそうだが、黒人と白人のハーフは実に美しい。リズムも体の奥底から自然にこみ上げるのだろう。

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 911-1.jpg朝はジョギング、午前中はプールとサウナ。午後は映画と巡航スタイル。

ハゲタカ』。ニッポンを代表するカーメーカー・アカマに中国政府筋のファンドの「赤いハゲタカ」こと謎の男劉一華(リュウ・イーファ)が敵対的TOBをしかける。表向きは友好的だが、実質は乗っ取り。ニッポンの技術だけを盗み取るの目的。それを察知したアカマ側は伝説のファンドマネージャー鷲津に対抗策を依頼。が、相手は20兆の資金を持つ国家的ファンド。かくして鷲津の形勢は絶望的。アカマの社長自身が劉に鞍替えする。そこで鷲津が取った策略とは。誰が真にアカマを愛していたのか、最後に明らかになる悲しき真実。映像もシナリオもなかなか見応えがある。昨年来のバブル崩壊に対応する形で80%シナリオを書き換えて、リアルの事象とうまくリンクさせてある。

昨今の会社は株主の物とする風潮(ここにハゲタカの生まれる根拠がある)は日本人には無理があることは前から指摘している。なぜなら埋没型アイデンティティのニッポン人にとっての会社は、それを養うための培地であり、人生の舞台そのものだからだ。帰属意識(Sense of Belonging)、安全(Security)、そして自尊心(Self-worth)の3Sを獲得し、育て、完成させる場であって、これを欠いた職場はニッポンではいずれ崩壊する。現にグローバルスタンダードで踊らされた会社は疲弊し、人間を大事に育て、保護し、仕事に生きがいを見出し得る会社は伸びている。これも人間は理屈の動物ではなく、情緒のそれであることの証明である。

ファイル 911-2.jpgそれにしてもことここに至り、年収300円未満の人が1,200万人、労働者(5,500万人)の1/3が非正規雇用、失業率4.8%(270万人)、この現実はニッポン人にとっては、あまりにも重い。無駄を排除した結果が現状なのだ。しかし前にも書いたが「パレートの8:2の法則」と言うものがある。ファイル 911-3.jpgつまり組織において真に有効な仕事をするのは20%、あとは遊びの部分(無駄)。しかしこの遊びの部分がないと20%も生きない。この20%は厚遇しつつ、残りは適度にやらせておくこと。つまり人が生きるためには無駄のある組織が必要なのだ。20%だけに削った組織はいずれ先鋭化して、疲弊して、崩壊に至る。

実はこれは信仰でも言える。無駄のない、あるいは遊びのない信仰生活は早晩窒息状態に至るのだ。と言っても、Dr.Lukeは遊びすぎているかもしれないが・・・・。

本日の二枚

ファイル 907-1.jpgと言ってもCDではなく、DVDです。『カサブランカ』でイングリッド・バーグマンに魅了されたDr.Lukeとしては見逃せないDVDを見つけました。何と1枚390円!?著作権の切れたモノを集めた"BEST100シリーズ"なのです。一枚は『ジャンヌ・ダーク』。ファイル 907-2.jpgもう一枚はグレゴリー・ペッグと競演の『白い恐怖』。あの『サイコ』のヒッチコックの作品です。

前者はバーグマンがすべてをかけて演じたが、評判は悪く、私生活でのバッシングを受けていたが、それらを物ともせず、颯爽と信じたわが道を行っていたため、かえって反感を強めたとのこと。しかしこれを気に彼女も女優として大きく羽ばたく事になったのだ、と水野晴朗氏が解説。明日はお休みなので、たっぷり楽しむ予定です。

Dr.Lukeの一言映画評-男の生き様と死に様

午前中はプール&サウナの巡航モード。午後は次女も一緒に、ランチをモーパラのしゃぶしゃぶ食べ放題で。タンパクをたっぷりと補給し、映画。観たいのが3本ほど重なったのだが、やはりハリウッド。

ファイル 900-1.jpg

かつての男のセックス・シンボルだった肉体派ミッキー・ロークの『レスラー』。肉体だけを己のアイデンティティと人生のすべてとする、落ちぶれたレスラー、アンディ・ラム。かつては栄光のリングのヒーローも、家族を捨て、また捨てられ、独りうらぶれた興行で日銭を稼ぐ。が、ある日心臓発作で倒れ、ACバイバスのオペを受け、レスラーとしては再起不能を宣告される。ついに彼も引退を決意。

しかし己のアイデンティティと居場所を探してさ迷う中で、ストリッパーのキャシディと恋に落ちるも、子持ちの彼女は彼を拒絶し、別れた娘を訪ねるも、彼女も父親を最低男と頑なに拒絶する。実は、いずれも愛の裏返しなのだが、とちらにも居場所を見出すことができず、ついに完全なる孤独に追い詰められるラム。かくして日銭を稼ぎつつ余生を送るより、リングで最期を迎えることを決意する。そこだけが俺のまことの居場所だ、と。彼を追ってかけつけたキャシディの愛を振り払ってリングに向かうラム。そして・・・・・。

ファイル 900-2.jpg

何だかアリスの『チャンピオン』を彷彿とするが、まさにミッキー・ローク自身の自伝的作品。カメラアングルも映画と言うよりはドキュメンタリータッチ。かつて一世を風靡した二枚目俳優のロークも90年代になると作品に恵まれず、俳優業に裏切られ、ボクシングに入れ込み、顔も変形するほどだった。整形手術が失敗し、かつてのイケメンはない。そのパンチはネコパンチと揶揄される。あれだけマッチョだったのに、肥満にも。

かくしてカミさんに逃げられ、作品に逃げられ、完全なる孤独に落ちる。しかし、その生き様をそのままこの作品で再現し、アカデミー賞にノミネート。が、作品があまりにも彼の写しだったため、演技ではないと評され、皮肉にも受賞を逃す。二枚目はどう脱皮するか、なかなか難しいのだ。

しかし、男のまことのアイデンティティの証明は何か、またその居場所はどこにあるのか?今日、経済難民がさ迷うニッポンにおいても同じ問題意識を避けて生きることはできない。

影の声:ジャン=クロード・ヴァン・ダムといい、ミッキー・ロークといい、肉体派は老いてから寂しいものがあるなあ~。人事ではありませんから。しかもこの二人『ダブルチーム』で見事な肉体をさらしつつ競演しているのです。かつてのロークの映像を貼っておきます:

    * * *

男の生き様を3人で話していたら、次女が昨晩面白い経験をしたと話してくれた。彼女はバスケットを今も続けており、大学で練習試合をした帰りのこと。都内某所の夜も更けて10時半。友人らと一緒に歩いていると、前を歩く30台位のカップルの女性がいきなり卒倒したのだ。顔が真っ白になり、手足が痙攣している。ところが連れの男が、大声で彼女の苗字を呼び捨てにしつつ、すごい剣幕で彼女の顔を往復ビンタし始めたのだ。彼女は倒れるとき頭を打ったので、次女が「安静にしたほうがいいと思います」と助言しても、一切耳を貸さず、男は張り続けた。
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