綻びの時代
- 2015/04/29 18:52
- Posted by Dr.Luke Karasawa (唐沢治)
- Category:独白, 社会
午後、公園を軽くジョッグしていると後ろから、「今、何時ですか~」と女の子の声がする。ふと立ち止まって振り返ると、ロングの可愛い子が。スマホで確認して教えてあげると、「ありがとうございます。おじさん、これからどこいくんですかぁ」と言うので、「公園を回るんだよ」と答えると、「一緒に行っていいですかぁ」とついてきた。
随分と人懐っこく、歩きながらいろいろ話しかけてくる。いわく、家ではひとりでつまらないので公園に来てる。小学4年で、いくつも転校しているらしい。いじめが原因だとか。母親は30歳で、結婚しないで自分を産んだけど、相手がDVで逃げ回っているというのだ。ママは大好きだけど、相手の男は大嫌い、ママはいま別の男と付き合っている、と。しばしベンチで腰掛けて話し、ひとりでは危ないから気をつけて帰ってね、と別れた。
いやはや、小学4年でこんな人生の荒波をかぶっているのだ。話し方も如才なく、プリクラを見せてくれたが、JK的な色気すら醸している。わが一番上の孫は小学1年。思わず境遇の違いに思いを馳せ、彼女の今後の人生のために天を見上げて祈った。これが現代のニッポンの、もしかするとごくありふれた光景なのかもしれない・・・。