小中学校では簿記を!

FBでのトピから。まずはこの記事。

彼は政府寄りの御用学者。かつて窃盗で逮捕されたが、不起訴。まあ、それは置いといて。その論はB/Sで見て健全だというのだ。たとえば、家計で、左が住居評価額800万+預金200万。右が借金1,000万だったとして、これでプラマイ・ゼロだから「健全」と言えると言えるわけ。が、企業でも流動性不足で黒字倒産する。要するに国は延々と借金返済を先延ばしするだけなのだ。

ニッポンの財政、借金の残高が1,100兆円。一人当たり800万以上。ニッポンに生まれただけで負債を負う現実。それは政府負債であって、国の負債ではないとか理屈をたれる向きもあるが、国民はほとんど知らない。御用学者は「大丈夫だ」とはったりをかますが、この数字は天井知らず。WOWOWの『石つぶて』でも官邸の官房機密費をめぐる刑事たちの奮闘を描いていたが、その存在は誰も知らなかった。まさに「由(よ)らしむべし知(し)らしむべからず」。大衆は無知の中で自分の血を抜かれて衰弱する。

経済を学ぶには経済学者の本を読んでも理解できない。私が経済が見えたのは簿記を知った時。ゲーテだったか、複式簿記は人類の叡智であると。まことに。理系から見ると単なる足し算引き算の世界。だが、その知恵はすごい。対して、ブラック・ショールズ方程式は伊藤型確率微分方式 \(dS(t)=\sigma S(t) dW(t)+\mu S(t)dt\) の解として得られる。それに従えば絶対に損失を出さない(ハズ)のだ。これはちょっと確率論を学べば理解できる。

が、これでは経済を知ることはできない。現にこの学者たちを擁したLTCMは当初は破竹の勢いだったものの、ロシア経済破綻の煽りで破たんした(1998)。生ける経済はこんな微分方程式にハメられないのだ![1] 同様に生ける神も神学などにはハマらない!

極私的には小学校から中学では、読み書き・そろばん、そして簿記を教えるべきと思う。微分積分などは大衆にはほとんど不要。なぜ小中学校で簿記を教えないのか。教えると国家や企業の闇が見えてくるからだ。大衆が目覚めてしまう。貸借対照表と損益計算書さらにマネーフロー表が見えるとその経済主体の実態が見える[2] B/Sについてはこちら。粉飾も見抜けるようになる。山一證券は「飛ばし」により本体の財務諸表を飾っていたが、これも臨界点が訪れる。知り合いに山一の役付きがいるが、彼は当日の朝まで自社の真実を何も知らず、新聞を手にした奥さんが、「あなたあ~、どうなってるの~」と叫ぶ声で起されたと。

このままだとそう遠くないうちにニッポンも山一のその時を迎えるであろう。世界でもデリバティブの残高が6京円だったか。元々マネー経済は幻想。幻想を大衆が信じてる間は廻る。だから決して目覚めさせてはならない。これが綻びると・・・・。が、それをチャラにする方法がひとつだけあるのだ。それは?

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1  同様に生ける神も神学などにはハマらない!
2  B/Sについてはこちら

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