M性メンタリティのニッポンとニッポンキ業界

もう20年近く、この二つは合わせ鏡であり、ニッポンキ業界にはニッポン社会の病理が凝縮していると述べている。その病理の本質はマゾヒズム、つまり自虐性バイアスだ。GHQによる東京裁判史観はいわずもがなだが、もともと滅私奉公的なメンタリティがこの国民には潜んでいる。高橋氏のこの指摘はまことに興味深い。

さて、経済の話に振ると、いわゆるバブル時代の物価上昇率は2%、土地と株が爆上がりしたが、それは放置しておけばよかったのだ。持たざる者の妬みに突き動かされて、「バブルは悪だ~」とのマスコミのヒステリックな煽りにより大蔵省が総量規制をしたことが致命傷となり、バブル崩壊。

その後は「財政健全化(=PB黒字化)」の刷り込みで国債発行と財政出動が抑制され、30年間しょぼしょぼと。今や我が国の経済成長率はビリ。人口は減るため増税と社会保険料を上げるという真逆の策をやっている。ちょうど貧血患者から血を抜くようなものだ。かくしてGDPは中国の1/3,米国の1/4、93年に一人当たりGDPは世界2位だったが現在は27位。

今回、国保が満額100万を超えたが、もはや保険の体をなしていない。この額を超える医療を受けるときはご臨終が近いときだろう。年金は45年納付義務化。安倍氏も圧に屈して消費税を上げたと後悔していたらしいが、今後は岸田路線で15%、20%もあり得る。

それでもこの国民は耐えて耐えて耐える~と、まさにニッポンキ業界のクルシチャンさながらを演じているわけで・・・・。よくこんな状況で革命も起きず、息を潜めて縮こまって生きてるものだと感心する次第ではある。多分、自分の状態がよく理解できていないのだろう。COPD患者などが低酸素に馴れると通常の人なら卒倒する血中O2濃度でもやっていけるものなのだ。

極私的にはバブルの勢いに乗れたし、その後の超長期低金利時代の恩恵を受けたしで、ありがたい時流だったのだが、続く世代のことを思うと、つい一言言いたくなるのだ。嗚呼、おもへばとほくへでございます。

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