ミクロの世界-COVID-19タンパク質構造-

今回のウイルスはヒトのACE2レセプターに自分の表面にあるスパイクを絡ませて、細胞内に侵入する。構造は次の模型が分かりやすい(☞出典)。

このスパイクがACE2レセプターに絡みついた様子は次のとおり(ただしこの図はSARSのもの)。マウスでグリグリしてください。また右クリックして「スタイル」をいろいろ変えてみてください(ロールで拡大縮小)。これがミクロの世界において起きているのです。

SARS Spike Glycoprotein - human ACE2 complex

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三枚の花弁状がスパイク、そこに受容体が絡んでいるのがよく分かる。

またCOVID-19コロナウイルス3CLヒドロラーゼ(Mpro)のタンパク質の構造がPDBで公開されている。このタンパク質の働きを阻害する物質(阻害薬)がはまり込む様子も分かる。

Mpro

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はまり込んだ部分を拡大すると次図(紫がクスリ☞出典)。

クスリはこのような構造体にぴったりとはまり込んでその機能を阻害するものだが、はまり込みやすい物質を発見する作業がいかに大変なものであるか想像ができると思います。最近ではこういったCGを用いてクスリが設計されています。

今回のコロナで言えば、感染力が弱いとか強いと見方が色々あり、判断に困るところですが、感染予防のポイントは、換気手洗いです。上の記事に出ている専門家によれば、1%界面活性剤で十分消毒できるとのこと。なお、マスクは予防にはあまり役に立ちません。

パニックになる前に、こうやって自然のミクロの世界を覗いてみるのも一興ですね。

参考:くっつく原理はこれと同じ。

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