被害者が加害者を擁護する人間心理の不思議

山上容疑者の母親が統一教会に迷惑をかけて申し訳ないと言っているらしい。

前に指摘したが、結婚詐欺の被害者が加害者を擁護する裏返った心理の典型例。人質が犯人に共感する心理を呈するストックホルム症候群と言える。カルト被害者が被害者であることを決して認めないことはよくある現象。これがために彼/彼女らの回復が開始されず、延々と自己の真実からの逃避のために理屈をこねくり回し、ひたすら空転して時間のみを浪費する。こうして正当化、合理化を試みるが、すればするほど自我分裂する。

PB黒字化で緊縮・増税路線の自民党を相変わらず支持する大衆も同じ心理だ。自分の生活を蝕まれているのに、その加害対象を擁護、支持する。安倍マンセーはその典型的病理の凝縮だ。

ニッポンキ業界で毎週、ボクシのつまらん説教聴かされてシンドイ思いしてるのに、相変わらず日曜礼拝、献金、奉仕、とお勤めに励むシントの皆様も同様。その対象に入れ込んでいればいるほど、プライドやアイデンティティの一部とすらなって客観化できなくなり、否定できなくなるのだ。これを対象の即自化という。対自化姿勢が必要なのだ。

それは欺いた相手に入れ込んだ自分を正当化し、自尊心を守るぎりぎりの苦し紛れの試み。真の十字架をとるとはそのような自己のもがきを放棄すること。完全に主の御手に自分を投げ出してしまうこと。それは安息と甘い主の愛に経験に入ること。セルフからの解放こそが十字架の救いである。

これは2019年の本日のFBの記事:「小泉も大衆が英雄並みに歓迎した。で、二分化社会。民主党も大衆が歓迎した。で、二番ではダメかいってなった。その後人材枯渇し、玉は安倍だけ。最初は日本を取り戻そうとしたが、結局売っている。すべては大衆が招いているわけ。それは大衆の大脳辺縁系が騙される故だ。」

この安倍氏はアイオーンにより屠られた。

これも2019年の本日のFBの記事:「幻想で理想化された「英雄」や正義の「志士」を求める傾向はキ☆ケ☆ン☆だ。現実と遊離して脳内空転的に純化されるからね。ニッポンは僕の診立てどおりになりつつある。」

まことに安倍氏を神話化する動きと共に、一方では山上容疑者を英雄視する向きも出現しているらしい。大衆の心理が「英雄」を欲している時代であると分かる。今後は神話と英雄譚の戦いになるような悪寒がする。

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