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トップ > 2008年02月22日

慣性モーメントの話

今回のイージス艦と漁船の衝突事故は痛ましい限りであり、マスコミもその感情に同調したイージス艦悪しのスタンスでの報道がほとんどであるが、ちょっとサイエンティスト的に意見を述べたい。

海上交通には回避行動義務と措置の規則があるらしいが、今回の場合、イージス艦の立場で考えてみよう。艦の大きさは漁船の約1,000倍。言ってみれば10㌧トラックと軽自動車みたいなものだ。しかもこのような漁船が5,6隻散在している海域において、この巨体の艦が海上交通の規則に従って、あの巨体を右左と操舵する場面を考えて見てほしい。それこそ危険ではないだろうか。物理的に言って慣性の法則があるし、運動量保存の法則がある。イージス艦的には、はるかに小回りの効く漁船に回避行動を任せた方が安全、と考えても不思議ではない。漁船側からすると、ある意味「そこのけそこのけお馬が通る」的な態度となるわけだが、これは物理法則からみたら理にかなう。

私もかつて1,200ccFORDレーザーに乗っている頃は高速でも右(追い越し)車線を走ることは遠慮気味だった。しかし2,000ccのテルスターになったらかなり大胆に走るようになり、3,000ccのトーラスの時はかなりデカイ顔で追い越し車線を我が物顔に走った。のろのろしているのはパッシングで押し分けたもの(おいおい・・・)。で、今は4WDの3,000ccエスケープだが、歳のせいでかなり大人しくなり、追い越し車線はほとんど走らない(いや、嘘だ!と言う人もいるかも・・・^^)。

かくして今回の場合、海上交通規則がいかなるものか、どちらに回避義務があったのか、論点はいろいろあろうが、法律を制定する際、やはり物理学の法則を無視することはできないであろうと考える次第。慣性を考慮した規則を制定した方が、結局は安全が保たれるのだ。(注:今回の事件でイージス艦側の監視義務怠慢などの過失に対して擁護しているわけではない。)

そして「慣性の法則」は、実は、物理学的世界だけではない。例えば社会やマーケットなどでも観察される。「風向き」と言うか、「流行」と言うか、そういったものもある時間をかけて波打つ。今、私の友人が丸山ワクチンの治療を受けることになったのだが、同剤は正式名をSSM(Specific Substance Maruyama)といい、元々は人間の結核菌から分離されたアルビノマンナンと言う多糖体。丸山千里博士が結核患者に対する治療法として分離したもので、皮膚結核などに著効を示した。その間に結核患者に癌が少ないことを感じた博士が、癌患者に試したところ、劇的な治癒例があった。

ところが丸山博士は私大出身、マスコミでの評判が先行し、学界での認知が得られなかった。私が院生時代に当時の厚生省薬事審議会の幹部とある会合でご一緒したことがあるのだが、その席上でボス格の某国立大教授が「ああ、あれは水だよ」と一笑に付した場面を今でも覚えている。かくしてSSMは患者さんを集めつつ、また著効例や作用機序なども明らかにされ、適用範囲も広げつつも(HIVにも試みられているようだ)、未だに認可されていない。途中、同様の成分で免疫力を高めるクレスチンやピシバニールが認可される中で取り残されている。一部で製薬会社や官僚との癒着がどうのこうのと言う話も噂されているが、とにかく未だに治験薬のままなのだ。しかるにSSMの高濃度タイプのものは放射線療法の副作用を緩和する薬剤として認可されている!?まことに役人の世界の論理は分からない。

薬効を評価するためには二重盲検試験とか、カプラン・メイヤー法による生存率の判定とか、Dose-Response Relationshipの評価など、いわゆる統計的手法が用いられる。統計は個々のサンプルの個性を捨象して、その集団の最大公約数的なマクロな特性を、数個の変数によって記述する手法である。基礎には確率論があるわけだが、個々の個性が捨てられるところに一番の問題がある。丸山ワクチンにも言えることだが、末期の人がこれによって10年以上も生存することがしばしばあるわけで、しかもその機序も癌の周囲の間質細胞を増殖させて、癌を封じ込める作用が病理学者によって報告されている。しかしこれらの個々の事例が薬事審議会で取り上げられることはない。薬効はあくまでも統計的に評価されるべきものだからだ。

こうして製薬会社、官界、さらには学界での思惑が絡みつつ、社会的慣性によって、そのまま放置されているのがSSMである。マスコミも最近はあまり取り上げない。日本のマスコミはある種の集団ヒステリーによって、右や左に時々の風で吹き回されるが、長期にわたりじっくりと取材する姿勢がほとんど欠如している。日本に真の意味でのジャーナリズムがあるのかどうか、私は少なからず疑問符を呈しておきたいが、社会的慣性によって丸山ワクチンが放置されたままの現状には大いに問題を覚える次第。さらに90年代、2000年代とニッポンキリスト教界もおかしな方向のモーメントを持っていると感じている。願わくは、この国自体も社会的慣性としてどんな方向のモーメントを持つか、例えば小泉氏などはそのコントロールに長けていたわけだが、モーメントベクトルの方向が誤らない事を祈りたい。

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