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本日の一冊

ファイル 513-1.jpg元わが同僚の副島隆彦氏の『歴史に学ぶ知恵 時代を見通す力』(PHP)。ここでも副島氏については何度も紹介しているが、彼はニッポンがアメリカの属国であるとし、サブプラ問題よってドルが危機に陥る事を何年も前から予言していた。さらに預金封鎖もあり得ることを唱えている。彼は70年代後半にソ連の崩壊を予言したアノ小室直樹氏の弟子であり、共に尊皇攘夷を愛国者であるとする。

本書で彼は、日本人精神の系譜には南宋時代の文天祥の「正気の歌」にあると指摘する。ファイル 513-2.jpgこの歌が維新以降の日本の精神の礎となり、終戦まで脈々と生きていた。この歌が中世・近世・近現代の日本史を動かしたとする。一言で言えば「思想の大義に従って生きること」。もちろんそのためには死も覚悟する必要がある。かくしてこの精神は前に紹介した吉田松陰をして「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」と言わしめる。しかし開国以来、アメリカの対日戦略にとっては邪魔な思想体系であったわけだ。

かくして原爆を落とされて軍事的去勢を受けたニッポンはひたすら金(マネー)に踊らされる自由市場経済民主主義を金科玉条としてひた走ったわけだが、挙句の果てバブル崩壊で経済的去勢を受けて、今や何らの背骨もなく、クラゲの如く漂う国家と成り果てている。二代に渡って政権を投げ出す首相をいただく国家。学級委員長を選ぶような首班選挙戦。そこに登場する人物は「防衛オタク」に「漫画オタク」、さらには「色物」に、虎の威をいただく「坊ちゃん」。ただひとり渋い存在がおられるが、「党が党にる」お方。甲状腺ガンのオペの跡が痛々しい。

「金で女も人の心も買える」と豪語した豚が、自分の身体と同様に贅肉で膨らませたライブドアの参謀だった宮内氏は1年2月の実刑判決。この事件が背骨を抜かれたクラゲ国家の究極的象徴かも知れない。また事故米の拡散はあたかもサブプラ問題における債権の拡散と同じ。どこまで広がっているかの把握すらできない。三島由紀夫の予言どおり、極東に空虚な大国がフナフニャとして・・・。ニッポンキリスト教も信徒の数を増やすことがすべてとなり、クソミソ一緒。まことに山谷さんも指摘されるとおり(→少佐のBlog;私もコメントを入れています)。

副島氏は「正気の歌」における「義」とは何かを考え続けるとしている。それは日本人の「正義」とは違うし、「仁義」と言うとさらに分からなくとも・・・。古の孔子は「天」を深く信奉し、「天」との関わりで地上の徳をとらえていた。すなわち「義」とは「天との正しい関係」である。しかも「羊」と「我」が一つになることが「義」そのものである!地上の水平方向だけでは決して「義」は成就しない。「我」の上に「羊」があること-これが「義」の本質である。・・・と私は副島氏に御注進したいところではある。

「今」を読み解くために、日本の近現代について、ひとつの一貫した歴史観を与えてくれる書ではある。

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