同級会に備えて漢詩をひとつ
- 2013/08/02 20:41
- Category: 日記
- Tag: 漢詩 一石
本日、無事にすべての担当科目の成績を提出し、前期の業務は終了。最近はWebからExcelファイルをUPするだけでOKなのだ。来週は大学院の集中講義と福島でのデータ収集。というわけで、風呂から出てキンキンに冷えたビールでホッと抜いているところ。この解放感がたまらない
さて、今年も10月の中学の同級会の案内が来た。毎年の楽しみのひとつだが、あの空間に入ると、私も15歳の春へとGO BACKできるのが魅力だ。土方やってるヤツも、アブナイ商売に手を出している輩も、私のようなインテリも、主婦も、みんなあの当時のままだ。どちらかと言うと、大学へ行った連中は精神的に疲れている者が多い。ゴタガキ（＝悪ガキ）はむしろ人生を楽しんでいる。ちなみに、私は東大だが、こちらの部類に属するようだ。で、今年は漢詩を披露してみようかと、早速作ってしまった。ちょっと早いがここで披露してみよう。
（七絶・平起式・下平声一先韻）
称朋僚万寿
一石
遊子 郷を去り 華年を負う
山湖 不易にして 秋 天に在り
美酒に 玄談し 万寿を称ふ
朋僚 征路 夢 依然たり
一石
遊子 郷を去り 華年を負う
山湖 不易にして 秋 天に在り
美酒に 玄談し 万寿を称ふ
朋僚 征路 夢 依然たり
写真は諏訪湖。オブジェはみのもんたの番組でも、首が伸びる石仏として紹介された万治の石仏*1。わが実家のすぐ近くにある。かの岡本太郎が絶賛して全国バージョンになった。彼の書による石碑も建っている。
「万治」とはもともと年号のことだが、一部では訛って「万寿」とも言う。これにかけているわけだ：旅人も故郷を去り、若き日を後に送りつつある。しかし山と湖は変わらず、そろそろ空も秋が深い。私たちの世代も人生の秋も深まりつつあるが、美酒を酌み交わしつつ愉しい話が弾み、互いに長生きを称え合う。わが同窓生よ、幻のごとき人生だが、まだまだ夢尽きることはないのだ。
*1：わが幼少のみぎりは、やぶの中に何か変な仏像がある位の認知度だった。今や、周囲はきれいに整備されて、わが故郷の人気名所のひとつになっている。岡本太郎氏サマサマだ。