Utility

Calendar

< 2024.5 >
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
- - - - - - -

WORLD CLOCK

COUNTER

    Access.....
    Yesterday......
    Today.............

KF_SITE

FOR MEMBERS

KF_PODCAST

YOUTUBE ARCHIVE

OUR WORSHIP

TWITTER UPDATE

INSTAGRAM UPDATE

PRAY FOR ISRAEL

KINGDOM FAITH(UK)

NEW LIFE CHURCH(UK)

QRcode

BIBLE SEARCH

Entry Search

Recent Entry

Recent Comment

未承認
2017/08/07 18:42 未承認
Re:聖書をキリスト教から解放せよ!
2015/04/22 09:49 菊千代
Re:「当たり前」が崩れる時代
2015/04/20 07:42 Luke
Re:出版への状況
2015/04/20 07:41 Luke
Re:出版への状況
2015/04/19 21:55 toshi

Recent Trackback

PJ 高橋清隆氏の記事が出ていました。
2008/06/25 20:45 AAA植草一秀氏を応援するブログAAA
負のレガシー
2008/06/18 16:03 リチャードの日記
キリスト者とインターネット
2008/06/18 09:21 キリスト教 プロテスタント 聖書 信仰
キリスト者とインターネット
2008/06/18 09:12 キリスト教 プロテスタント 聖書 信仰
産声を上げたKFC、、、、、
2008/05/05 12:10 thelongstreamingully

タグ一覧

Link

Entry

トップ > 映画

哀愁のカサブランカ

雨で走れない・・・。昨日郷ひろみ本を紹介したが、彼のカバーした名曲に『哀愁のカサブランカ』がある。もちろんあのハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンの映画『カサブランカ』をテーマにした曲だ。

この映画、実にカッコイイ男とけなげな女の物語。偶然再開したふたりが愛と憎しみに葛藤する。しかし互いの愛を確認する、が、愛するがゆえに相手と別れるのだ。最後の場面、すべてを理解する警察署長がイイ味を出している。

ボガードはけっしていわゆる二枚目ではない。が、何故かカッコイイ。バーグマンは私の好きなタイプの美人。この私も、いまだに24歳の別れで心が疼く日もあるのだ・・・。

風吹く胸がさがしてる/君のため息、ぬくもり・・・as time goes by

映画の場面と共に、オリジナルのBertie Higginsヴァージョンです-

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 866-3.jpg
午前中はJmolの設定に悪戦苦闘した後(分かってしまえばなんてことはないのだが・・・)、プールとサウナ。冷たい水と溶け合うのもまた実に気持ちがイイ。

ファイル 866-1.jpg午後は映画。ラッセル・クロウの『消されたヘッドライン』。別個の殺人と自殺と思われた二つの事件を追うジャーナリストがそのつながりに気づき、いつのまにか国家の陰謀に巻き込まれる。イラク戦で莫大な利益を上げる軍事産業の裏に触れてしまうわけで、例によって命を狙われる。そして最後の驚愕のどんでん返し。誰が真の敵なのか・・・。

テーマはメディアの使命として真実をどこまで追うか。これには大きなリスクがともない、かつ営業の問題も絡み、難しい選択を迫られる。かつてのウォータゲート事件しかり、日本の田中金脈問題しかり。ネット社会での安易な情報の交換に対して、足とメモ帳で取材する古典的記者が暗に批判的視点を提示している。ちなみに今回韓国の盧武鉉氏が自殺したが、これも何か裏があるかも・・・・。

それにしてもニッポンキリスト教のメディアなどはともすると中身のない空疎なヨイショ記事ばかりで、そのレベルの低さは言わずもがなだ。これも食うためには仕方ないかも知れない。かつて「リバイバル新聞」に記事を書いていた頃、私の記事に関して編集部に抗議の電話や不買運動が起こったようだ。かくして私はお役ご免となったのですが、まあ、背に腹は変えられませんので、同紙を追求するつもりはありませんが^^

ファイル 866-2.jpgそれにしてもラッセル・クロウは実にイイ味を醸している。かつての『グラディエーター』ではマッチョなローマの剣闘士を演じた。ローマ皇帝によって家族を殺され、自身も皇帝との戦闘で卑劣な方法で傷を受けつつも、真っ向から戦う。この頃はかなりマッチョだったが、最近は腹が出て、役柄もむさいデブ。しかし味がある。実はコロセアムでマッチョなボディを晒しつつ、主の名のゆえに戦って召されることは、私の密かな憧憬でもあるのだ。

Dr.Lukeの一言映画評と本日の二枚

ファイル 853-3.jpg午前中はプールとサウナ。午後はカミさんと次女と三人でチネチッタにてランチ。最近ではよく「ピッツァ・サルヴァトーレ・クオモ&グリル」にて。バイキングスタイルで、しかも中華とイタリアンのコラボが面白い。バイキングは目移りして、つい食べ過ぎるので、最初に野菜系をたっぷり摂っておくことだ。

ファイル 853-1.jpg映画はトム・ハンクスの『天使と悪魔』。ヴァチカンに侵入したイルミナティの工作員との息詰まる攻防戦。ヴァチカンの地図が暗号になっており、それを解読しつつ反物質による爆発を防ごうとする。前作の『ダ・ビンチ・コード』に比してややSF&サスペンス度が増した。まあ、単なる娯楽物だが、これからの世界、カトリックの影響力が増すであろう事を示唆している。そして敵は最も善なる者なのだ。しかしイルミナティはこんなことはしませんね。

それにしても宗教と科学の融合の可能性を提示いるとは言え、反物質が登場するとは・・・。カトリックなどのキリスト教(宗教)とサイエンスは確かに対立するだろう。私もそうであるが、サイエンティストにとっては、ここでもキリスト教が大いなる躓きとなっている。本来、神(信仰)とサイエンスはまったく対立しない。ファイル 853-2.jpgこの辺りは、ここにも登場して下さるシカゴ在住のはちこさんと夫君のシカゴ大地球物理学者のぼぼる氏が訳された、人間のゲノム解読を指揮したフランシス・コリンズ博士の『ゲノムと聖書』(NTT出版)などを読んでみてほしい。なお、クリスチャンのコリンズと反聖書のドーキンス(彼の『神は妄想である』もこちらで紹介した)の対話についてはこのブログでも紹介している(→こちら)。

 * * *

ファイル 853-4.jpg本日の一枚目はR&BのJessica Maruboyの"BEEN WAITING"。「オーストラリアのアイドルオーディション番組出身、デビューアルバム。伸びやかな歌声とキャッチーなポップR&Bが聴く人を選ばない」との評のとおり。

ファイル 853-5.jpg二枚目はJAZZ、Hiraly Koleの"Haunted Heart"。アンニュイな感覚と伸びやかなつやのあるヴォイスがイイ。プリミティブなライブハウスの匂いがプーンとしてくる感じ。ややJane Monheitと似ている部分もあるかな?

Dr.Lukeの一言映画評

Sugar氏はすでに主にあって前進を再開しています。やや凹んでおりました私も通常モードに戻るべきと思います・・・。

 * * *

ファイル 821-1.jpgクリント・イーストウッドの実質的引退作『グラントリノ』。脚本・監督・主役をこなした彼の深い主張に満ちる作品。下手すると臭い駄作になるモチーフだが、イーストウッドの渋く枯れた、最後の気力を振り絞るような円熟さが深いコクを醸す。癒し難い良心の傷を抱え、不治の病に罹った彼は、どのように自らの人生に終止符を打つのか。極私的には、キリスト教の軽薄さを揶揄しながらも、キリストの贖いを意識していると感じた。彼のその時の"形"は明らかに十字架である。ラストシーンのイーストウッドの搾り出すような歌声に泣ける。

ファイル 821-3.jpg
イーストウッドは、懐かしの「ローレン、ローレン、ローレン」の『ローハーイド』の頃から『ダーティ・ハリー』を経て、この10年ほど監督としての名作もいくつも残している。初期は単なる軽薄な二枚目役だった彼も、最近は社会の病理を深くえぐるものや、深い人間的な傷や葛藤を描く作品が渋く光る。ファイル 821-4.jpg人間、こういった味を醸すことができるように年齢を重ねたいと思うが、この作品限りで実質的に俳優を引退宣言したのが残念だ。

しかし、個人的な感想だが、彼のポートレイトと英国のコリン・アーカートのそれは実によく似ていると感じるのだが・・・。なんとも言えない陰影に漂う渋さが、老いてなお白人ならではのカッコよさではある。

Dr.Lukeの一言映画評

大学が始まり巡航速度に落ち着いています。午前中はプールとサウナ。午後は映画と。

ファイル 807-1.jpg

待望のジョン・ウー作品『レッドクリフPARTⅡ』。孫権軍は赤壁に要塞を築き、曹操の攻撃を迎え撃つ。孫権軍兵力5万・軍船200、対する曹操軍兵力80万・軍船20,000。圧倒的な力の差。しかし孫権の軍師周瑜は「集中力があれば小石で巨人も倒せる」と宣言。曹操の姦計により疫病に見舞われた孫権・劉備連合軍は分裂。劉備は去るも、諸葛孔明は残る。

自然の理を知り尽くす知将孔明は風を生かした火の作戦を取る。風向きが変われば、200の軍船で20,000の軍船を打ち破れる。その時を待つ孫権軍。曹操が欲しがる周瑜の妻小喬は、身ごもった身体をもって曹操に近づき、時間を稼ぐ。じりじりと緊迫した時間が過ぎる。同盟を破棄した劉備とその部下張飛や関羽の援護はないのか?果たして風向きは変わるのか?

と言うわけで後はご自分でご覧ください。ジョン・ウーらしい派手な炎のアクションとその中に国や家族に対する愛や自己犠牲と言った徳を散りばめた大作。楽しめます。

それにしても周瑜の言葉はダビデvsゴリアテを連想しますし、小喬の自己犠牲的行動はエステルを思い起こしますね。そもそも圧倒的戦力の差において勝利する孫権軍はギデオン軍を連想しますし。結果的には、曹操には大義はなく、天は孫権軍に味方したわけです。

諸葛孔明を演じる金城武の冷静さがイイ。中村獅童は前回と同様に論外。『三国志』においては1,000人以上の登場人物がいるが、私的には策士孔明が好きなのだ。決して自身は表には出ないが、自然の理を知り、人物を見抜き、先を読み、布石を打ち、ちゃくちゃくと自分の義を実現する。人の甘言に乗ることもない。身長が180㌢以上あったらしいが、自身は武力を持ってガチンコすることがない。一見相手に負けたかと思うや、実は相手が孔明の術中に落ちている。

この点、劉備はいわゆる孔子思想にはまり、その言動は時期を得たものではない。悪役曹操は女性に弱く、これが致命傷となる。いずれ孔明と戦うことになる周瑜はやや真っ直ぐに過ぎ、孔明に弱点を見抜かれており、戦わずして自滅することになる。

私は『忠臣蔵』もかなり好きで、大石内蔵助にはまっていることは前から何度も書いている。昼行灯と揶揄されつつも、部下たちの本性を見抜き、志の欠落した者たちはあえてさっさと去らせ、300名以上いた家臣も最後には46名。要するに戦いは数ではないのだ。それは質の問題。どれだけ自分を大義に捧げているか、どれだけ自己から離れているか。志のない有象無象で膨らんだ軍勢は、実はまったくの無能。この意味で『三国志』や『忠臣蔵』は下手なニッポンキリスト教の"伝道映画"などを観るよりも、はるかに学ぶべき点が多い。

それにしても人生の幸いとは、共有するものの多い、しかし数少ない心ある同士を持つことにあると、昨今ではしみじみと感じる次第。

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 799-1.jpgウォーターゲート事件で大統領を辞任したニクソンにインタビューして、名を売ろうとする元コメディアンのフロスト。一方彼を小物とみたニクソンは、フロストを利用して名誉挽回を図ろうとする。かくして実現したテレビ・インタビュー。『フロスト×ニクソン』のガチンコ対決。

最初は狡猾にして手練のニクソンのペースで進むが、フロストはある事実をにぎる。かくして最後の対談で追い詰められたニクソンはついにその本音を漏らく、ニクソンが働いた悪事が彼の口から暴露される。この辺りの心理戦とかけひきは見応えがある。ニクソンを追い詰めるフロストの手法は、トム・クルーズ主演の『ア・ヒュー・グッドメン』において、トム・クルーズ演じる弁護士が、ジャック・ニコルソン演じる老練の大佐を追い詰める手法と同一。強い自尊心を持つややパラノイド系の人物に対するきわめて効果的な手法。これは山谷vsCT裁判にも参考になろう。

 * * *

ファイル 799-2.jpg本日の一枚。Diana Krallの新作"QUIET NIGHT"。

その漂う空気間はダイアナしかなしえないエレガントかつロマンティックなもの。まさに大人のための極上ミュージックの完成です。

とあるとおり。エルビス・コステロと結婚し、双子に恵まれたアラフォーの彼女の新しい魅力あふれるアルバムです。

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 793-1.jpg今般の金融危機を予言したような作品『ザ・バンク-落ちた巨像-』。メガバンクの裏取引を捜査する、やや荒んだインターポール捜査官サリンジャーのアクション物。クライブ・オーウェンはこの手のやや裏切られ、人生を捨てた人物の役が似合う。『トゥモローワールド』でも似たプロファイルの人物を演じているが、やや田村正和かも。しかしながらこの手の役者は、若い頃は単に二枚目で、単なるミネラルウォーターのように苦味も渋みもないのだが、中年以降ひじょうにイイ味を出す。私的にはけっこう好みの俳優だ。特にやや絶望を見つめ、やや悲しみを漂わした目がイイ。

ファイル 793-2.jpgこの映画、実話を元に書かれた小説による。映画ではIBCCとなっているが、過去に現存し、スキャンダルで破綻したBCCIというイスラム系の銀行がモデルだ。ドキュメンター本も出ている。

BCCI(Bank of Credit and Commerce Internationalの略)

 パキスタン系のイスラム銀行で、ルクセンブルグ籍
 1972年、貧民救済を目的に掲げ設立。以後70カ国以上の国々に進出し、国際的な業務を行ってきた
 一方で、フィリピンのマルコス大統領や、パナマのノリエガ将軍などの独裁者、ビン・ラディン一族などの不正蓄財の舞台となり、イスラム諸国の大量破壊兵器開発の資金源ともなり、さらにはCIAのアフガニスタン作戦での資金仲介などを行ったとされる
 1991年経営破綻し、総額100億ドル近い預金詐欺事件に発展。邦銀や日本企業にも多額の損害が発生した

世界金融を支配する原則は単純。要するに戦争でどちらが勝つかは問題ではない、しばしば金融資本は両建てされて、"投資"されている。ポイントはどちらにせよ負債を負わせること。これですべてを支配できる。実はそもそも、政府と中央銀行の関係がそれ。中銀が貨幣の発行権を有する限り、政府は国債を発行して、その見返りに貨幣を流してもらう。前にも言ったが、中銀のB/Sにおいては貨幣は右、つまり貸し方に来る。要するに中銀にとっては負債なのだ。その左(資産)にはバランスするだけの国債がくる。かつてはゴールドが左に来たのだが、今やそのリンクはない。つまり貨幣の価値は、国家の発行する国債によって担保される。国債自体は紙切れ。信用なのだ。もっと言えば、信仰の問題なのだ(これ以上は昨年のバビロン・シリーズのメッセージを参照してもらいたい)。

注・現在の日銀の紙幣発行残高は76兆程度(→20年度財務諸表)。総資産113兆(内資本金1億)。要するに自己資本がほぼゼロで、普通の企業ではあり得ないのです。しかるにニッポンの個人資産は1,400兆。信用創造で膨らんでいるわけ。

そこで60年代にケネディが政府紙幣の発行を目論んで暗殺され、今般、わが国でも検討されている。これで政府は中銀に対して負債を負わずに紙幣を発行できるわけだが、ではその価値の根拠は?まあ、中銀を介さないで直接的な国家の信用になるわけで、貨幣価値の下落のリスクも負う。今世界の流れはゼロ金利時代を迎えて、かつてのニッポンのように量的緩和策(≒信用緩和策)。これはB/Sの右の市中銀行の当座預金にジャブジャブと現ナマを積む策。もちろんそれに見合うだけ左に国債など積む必要がある。こうして中銀の総資産は増加する。が、それは所詮幻想。金融とはすなわち共同幻想に基づいている。

かくして今般、その幻想が(当たり前のこととして)壊れたわけで、30兆の資産を持つメガ・メガ・バンクすら破綻した。ニッポンの3メガ・バンクも今回赤字転落(→記事)。こうして人類は自作自演の共同幻想を作っては、壊し、希望と絶望の間を絶えず揺れ動く。しかして、真の価値の根源にして、決して揺れ動くことのないまことの資産とは・・・・?

彼ら(祭司)は嗣業を持たない。わたしが彼らの嗣業である。あなたたちはイスラエルにおいて彼らに財産を与えてはならない。わたしが彼らの財産である。

Dr.LukeのCT体験と一言映画評

CTと言ってもクリスチャン・トゥデイではありません。コンピューター・トモグラフィ(断層撮影)。6日のドッグの結果が出てきまして、いつもどおりの所見に加えて、「左下肺野斑状陰影」の新しい所見が出ていました。数値的にも炎症反応の兆候はないので、肺炎とか結核ではなさそう。さっそく内科を受診し、横浜市大の呼吸器専門の美形の女医さんの診察を受けました。

写真を見ると、まあ、確かに境界が不鮮明な斑状の陰影が見えているが、ちょうど肋骨同士の重なる部位に沿っており、しかも血管などが入り組んでいる場所。肺の平面写真は読影がけっこう微妙で、生理による像なのか、異常な像なのかの判定は、時系列的な差分を観る必要がある。

彼女も「これは一応"疑"判定にしたと思うので、CTでは何も出ないような気もしていますが、しばらく経過を見ましょう」とのことだが、せっかくの機会なので「CTでの所見をぜひよろしく。こういった場合の空振りは大歓迎ですから」と突っ込んで、CTを撮ってもらいました。結果は読影の専門家が診てくれるので2週間後。

それにしても病院と言うところは、何とも老人ばかりだ・・・。耳が遠くて、ナースがやたらとでっかい声を張り上げてたり、口をもぐもぐさせてる爺さんとか、話が通じてない半分認知症の婆さんとか。ニッポンの将来が危ぶまれます。

かく言う私も50を過ぎると、普段かなり意識していても、チョビチョビといろいろ引っかかります(ちなみに3年前には大腸の内視鏡検査を受けましたが・・・)。ボディはマシンですから、ゆめゆめメンテは怠ってはなりませぬ。あの不死身のゴルゴ13ですら年に一度は仕事をいっさいやめて、専門医たちを呼び集めて、メンテをしております。ちなみに彼はギランバレー症候群をわずらっているのですが(最近タレントでもいましたね)。

 * * *

ファイル 784-1.jpg午後は映画。アメリカで人気の『ウォッチメン』。実際の歴史的事件の背後にウォッチメンと呼ばれるヒーローたちの関わりがあった。そのヒーローたちがひとりひとり殺されていく。その真実を追うロールシャッハ(心理テストの名前でもありますが)。その中で明らかになる真実。

特にそれぞれのヒーローたちはそれぞれの"正義"を持ち、そのプロトコルに従って活動する。彼らには秘められた悲惨な過去があるのだ。その過去によって各"正義"が構成される。誰が真の正義なのか?そして誰がまことのウォッチメンなのか?真のメタ的存在とは何か?歴史を導く存在とは?かなり哲学的な難解な作品。

ややニーチェ的でもあり、キリスト教が悲惨を生み出すことも暗に主張している。内容的には、何となく、『シンシティ』を彷彿とするし(ニッポンキリスト教的には「よろしくない」)、映像は『300』のザック・スナイダー。アクションが一瞬ポーズする独特の演出。

話が分からんままに進み、頭をフル回転しつつ、点と点をつなぎ、映画館を出てからもしばし考える作品。まあ、ロールシャッハの名前の通り、ウォッチした者がそれぞれに自分の何かを投影して、解釈することのできる玄人好みの作品だろう。よって頭を休める単純なカタルシスは期待できない。予習がかなり必要でしょう(→こちらでどうぞ)。

 * * *

ファイル 784-2.jpg薬のせいか、花粉がすでに消失しているのか不明だが、花粉症がほとんど消えている。数日前からマスクを外しているが、やや鼻がくすぐったい程度。で、これまでは室内のアンクルウェイトつきの定位置ジョッギングだったが、三ッ池公園を走ってみた。ファイル 784-3.jpgいやあ、やはりキモチがイイ。体はうずうずしていたので、何とも言えない爽快感。桜はこのところの寒気で足踏み状態。まあ、楽しみは伸びたほうがよろしい。それでも夕日に映える桜を楽しみつつの走りでした。
(一枚はゴッホ風に画像処理)

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 774-1.jpgやっと観てきました。アカデミー賞受賞作品『おくりびと』。Salt氏も最近観たようで、感想を書かれている(→こちら)。舞台が山形なので、Takoちゃんつながりとのことで、出向かれたようです。

まず第一の印象。テーマはなかなか深くて、描き方もけっこうカタルシスできる作品。難を言えば、「生と死」の扱い方が日本的な曖昧さで、情緒面に流れていた(それは仕方ない)。納棺師と言う、ハレの舞台俳優ではなく、いわばケガレ役を引き受ける人々(葬儀屋もやりたくないので下請けに出すわけだ)。もっくん扮する大悟が、数々の死に直面し、修羅場や感動的な場面を経て成長し、その仕事に徐々に意味を見出し、最後には自身が失っていた・・・を再び獲得するまでの過程を、時にユーモラスに、時に涙腺に訴えつつ描く。

焼き場の係官が親しき女性に火をつける直前の言葉、「人間は死で終わるのではない、死は新しい旅立ちへの門だ」はけっこう琴線に触れる。私も最近は死への備えを考え出している。すでに10年前に墓は入手しているし、いつでもレディ状態。この門をくぐるとき、果たして私は何を経験するのであろうか。親父が逝く直前、意識が戻ると「これから何が起こるんだ」と言った場面を思い出す。誰もが必ずくぐる門。私はどんなくぐり方をするのだろう。役割が終わったらさっとくぐりたいと願ってはいるが。

ちなみにこの作品の中で台詞はなく、ただ微笑み、また死体となる役どころだった峰岸徹も、その役のままに、この作品を最後に逝った。享年65歳、癌だった。大悟は自分の父の死に直面して「70年間以上生きてきて、ダンボール箱ひとつを残しただけ。この人の人生は何だったのだろう」とつぶやく。確かに、物質的な生きた証はほとんどない。が、大悟の妻のお腹には彼の孫が宿っているのだ。いのちのつながり。私たちの役は、次の代へといのちの糸をつむぐことなのだろう。

映画はやはりキャストですね。もっくんはチェロと納棺式の特訓で本職並みの技量を会得したようだが、なかなかに凛とした様はすがすがしくてよかった。社長の佐々木を演じた山崎務もユーモアを漂わせつつ、渋く演じていたが、どうも故伊丹重三の『マルサの女』の権堂商事の社長と重なってしまった。その台詞、(バックの亡き奥さんの写真を振り向いて)「あれ、死んだ家内。いやあ、先に逝かれるとつらくてさぁ」は私の台詞ともなるだろう。私はカミさんに看取られたいと願っている。

社員の上村役の余美貴子は地は美形なのだが、訳ありで、微妙にやつれた元ホステス役が実にうまい。で、Salt氏も指摘していたが、妻役の広末涼子、彼女はどうも『ぽっぽや』や『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』など、何をやっても同じだ。演技が田村正和なのだ。が、あまり追求しないでおこう。

Dr.Lukeの一言映画評と本日の二枚

ファイル 771-1.jpgトム・クルーズの『ワルキューレ』。ヒトラー暗殺計画は少なくとも43回あったが、その最後のいわばクーデター。1944年7月20日に総統大本営「狼の巣」に仕掛けたプラスチック爆弾によりヒトラーを暗殺し、反乱分子に対するプログラム「ワルキューレ計画」を実行して、戒厳令を敷き、ドイツを独裁者の手から国民の手に取り戻そうとする一人の将校シュタウフェンベルクの生涯を描く。

当時ドイツは総統に対して神の名によって忠誠を尽くすと言う誓いを立てていたが、良心に従ってヒトラーを排除しようとする人々もいた。いわば良心に殉じた者たちの英雄譚である。「ワルキューレ」とは北欧の複数の女神の名前であり「死者を運ぶ者」の意味。ドイツ語では「ヴァルキューレ」。ナチスのテーマソングとなったワーグーナーの「ワルキューレの騎行」をヒントにヒトラーの暗殺計画を思いつく。

ファイル 771-2.jpg彼の言葉、「良心か、ヒューラー(総統)か、両者に仕えることはできない」は、「神か、マモンか、両者に仕えることはできない」を彷彿とする。もっと究極的に言えば、「キリストか、セルフか、両者に仕えることはできない」となる。私的にはかなり好みのモチーフだ。

なお、『ワルキューレ-ヒトラー暗殺の二日間-』と言う本も出ている。

 * * *

ファイル 771-3.jpg一枚目はMelody Gardotの"MY ONE AND ONKY THRILL"。ややノラ・ジョーンズ的なヴォイス。"WORRISOME HEART"ではやや暗いイメージがあり、ちょっとノレなかったが、このアルバムはややスィング系でノレる。My Favoriteになりそうな予感。

ファイル 771-4.jpg二枚目は、何とベーシストにしてヴォーカリストのNicki Parrottの"FLY ME TO THE MOON"。なんだかすごく濃厚なJazz感覚。リンク先にはYouTubeのクリップもあるが、こんなJazzの原風景的雰囲気は大好きなのだ。ひとつだけ紹介しておきます。

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 763-1.jpg現役の臨床医でもある海堂尊氏原作の『ジェネラル・ルージュの凱旋』。先の『チームバチスタの栄光』に続く作品。

・・・ではあるが、前回の巧みな医学知識に基づいたミステリーを解いていく構成に対して、今回のはそれが欠如。現役の医師なのだから、専門知識に基づいたミステリーを期待していたが、今回はいまいち。単なる推理小説的ヒューマンドラマ。これなら別に医師でなくても書けるだろう。

竹内結子演じるちょっと抜けた心療内科医田口と、阿部寛演じる東大卒のエリート意識丸出しの厚生労働省役人白鳥の掛け合いは面白いが、先の切れ味鋭い白鳥の推理が今回はほとんど生かされていない。これでは夫婦漫才だ。ただ、殺人事件の真犯人は意外にも成るほどと思える人物なわけで、まあ、リアルでもこれはあり得るかな(それに類するストーカー事案は現にあった)。

救急医ジェネラル・ルージュ役の堺雅人がそれなりの雰囲気を醸していた。彼はこれから期待できる役者ではあるが、トリアージのジレンマと残酷さによる葛藤を描く場面はやや薄い。ちょっと期待があった分、残念ではある。

"もっくん"の爪の垢

ファイル 739-1.jpg今回アカデミー賞を取った『おくりびと』は元々93年ごろから元シブガキ隊の"もっくん"こと本木氏が感動し、原作者と交渉を重ねてついに映画化に至ったものだったとか。その"もっくん"はすでにアイドル時代から、「自分は大人の操作によって作られた存在であり、自分は偽者。芸能界はやめたほうがよい」と考えていたようだ。

大した者です、アイドルでキャーキャー言われつつも、それに飲み込まれていない。メタ視点を持ちつつ自分をちゃんと確立している。そしてこの作品へと彼の意識は収斂していったわけだ。ニッポンキリスト教でも同じ。操作され、作られた「霊の流れ」だとか、「新しい主の働き」だとか、「画期的教え」だとか、「リバイバル音頭」などにくれぐれも乗せられることのないように、"もっくん"の爪の垢でも煎じて飲むべきでしょう。

Page

Access: /Yesterday: /Today: