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Tag: ハリー・ポッター

ハリー・ポッター現象の病理

10数年前に鳴らした警鐘はほぼ的中している。

 

リバイバル新聞(2002.03.03号)掲載記事

本件は社会病理、精神病理、霊的病理の各レヴェルで論じられるが、紙数の関係もあるので本質的な点にのみ焦点を絞って論じることにする。

1.社会病理レヴェル:仮想現実への逃避

まず結論的に言えば、このような種類の本や映画が異常なヒットを記録すること自体がすでに異常な現象である。その内容は単なる児童文学なのか、あるいは魔 術を積極的に蔓延させようとする意図があるのかは不明であるが、このような本がかように歓迎されることの裏にある病理に注目したい。

一言で言えば、ハリポタ現象の素地は物質主義が行き着くところまで来たことによる閉塞感である。今日、政治・経済から始まって科学や思想の世界、さらに宗 教界もすでに窒息寸前の状況にある。目に見える世界、五感で知覚し得る世界において、人々は身と心の縁を喪失し、自分の将来の夢を託し希望を持つことがで きない状況に陥っている(第二テモテ三・2)。

このような状況下では人々は「目に見えない世界」に逃避を試みる。その仮想現実の中で代償的満足を得るのである。一時ニューエイジ系のヒーリングや自己啓 発や潜在能力開発などがブームとなったが、これらにはまだ現実世界との接点があった。しかし新ミレニアムを迎えて入れ替わるかのようにハリポタ現象が起 き、その仮想現実性を増幅し、ほとんど現実との接点は切れている。人々はますますヴァーチャルな世界に耽溺し、逃避したがっているように見える。

2.精神病理レヴェル:人格に対する影響

私たちの魂(知・情・意)はその三要素の間になるべく矛盾がなく、整合性を取る形で自分の認知のフレームを構成する。一般に認知された対象がその認知のフ レーム-特にマインド(思い)-にハマルならば私たちは安心感を得る。しかしそれが認知のフレームにはまらない場合、私たちの魂は困惑と不安を覚え、その 緊張感を解消するためにその対象自体を否定するか、あるいは自分の感情と意志をそれに適合することにより違和感を最小にするように変化させる。後者の精神 の働きをフェスティンガーの「認知的不協和の理論」と呼ぶ。よって何をどう聞くかよく注意すべきである(ルカ八・18)。

実はカルトの洗脳やマインドコントロールはこの原理に基づいている。すなわちカルトでは人を閉鎖空間において、その人の認知のフレームに収まらない教義を 一方的に聞かせる。すると人は普通の環境であるならばそれを拒否できるが、逃げられない状況に置かれている場合、違和感と不安感を最小にすべく自分の感情 と意志を変えて行くのである。こうしてマインドコントロールによって、その人の魂、すなわち全人格を再構成し行動までも統制し得る。

魔法や魔術などのファンタジーにさらされた場合も、特に幼い子供の場合、容易にこのファンタジーに自分を適応させ、マインドコントロールされる可能性が高 い。人のマインド(思い)をコントロールできれば、いずれ全人格を獲得できるのである。この意味で私たちクリスチャンは神の言葉にさらされて、神の言葉に よってマインドを制御する必要があるが(ローマ十二・2、ピリピ四・6-8)、ハリポタはマインドをファンタジーにさらす点においてこの霊的原則に抵触す る。私たちの思いに浮かべるべきものはファンタジーではなく、リアリティでなくてはならない(コロサイ二・6-10)。人格はそのマインドに浮ぶ想いに 従って構成されるからである。

私たちの魂は独立独歩し自らを"主"とする傾向が強い。魂の自己主張と自己保存欲求はきわめて強固である。ハリポタはこの魂の性向にとってきわめて魅力的 である。すなわち魔法によって、自分の思いのままに人や状況をコントロールすることができる能力は、魂が切に求めるところである。人が超能力やオカルトに 惹かれるのこの魂の性向による。この意味で、特に内的に欲求不満を抱える子供の場合、積極的に自らの魂をハリポタの世界に適応させていく可能性が高い。こ れは魂を霊に服させるべき原則に抵触する。

3.霊的病理レヴェル:フェイク(虚偽)による侵食

第一に神は魔術や占いを拒否される(申命記十八・10-14)。また神は、思ったことはすでになした事と等価である、と評価される(創世記六・5、マタイ 五・28)。そこで私たちの頭に去来する想いの質とルーツが問題となる。私たちクリスチャンも絶えず「目に見えない世界」とコンタクトしているが、それは 御霊によって再生された霊というチャネルを通している。その霊的世界はリアリティであって、決してファンタジーではない。目に見えるものは一時的である が、目に見えないものは永遠である(第二コリント四・18)。これが私たちが自分を委ねるべき目に見えない世界である。そこには十字架がその中心を占めて いる。キリストの十字架から遊離した「目に見えない世界」は、偽り者であるサタンの作り出す虚構の世界、あるいはサタンの領域の世界である。

そこで魔法的ファンタジーはただちにこの十字架のリアリティに抵触する(コロサイ二・20)。キリストの十字架から遊離した「目に見えない世界」は、偽り 者であるサタンの作り出す虚構の世界、あるいはサタンの領域の世界である。十字架をバイパスして霊的世界とコンタクトするならば、悪霊との接触を意味す る。特に精神が受動的になる時、敵はありとあらゆる火の矢を放ち、私たちの精神を侵食しようとする(エペソ六・16)。この意味でハリポタ映画によって、 特に文字だけではなく映像の刺激にさらされる場合、ますます精神は受動性を高め、被暗示性が亢進する。被暗示性は特に幼い精神においては顕著に亢進する が、その時にインプットされた刺激は深層心理から霊的領域に至るまで相当に深く印象を刻み込む。

対して神の言葉は硬い食物であり、飲み込むことが難しい。それを自分の血肉にするためには自らの意志をもって絶えずそれに関わる必要がある(第二テモテ 三・10-17、ヘブル五・14)。しかるにキリスト教界でも軽い本がよく売れる昨今である。いわんや幼い子供の場合、自らの意志を持って御言葉に関わる 習慣が十分確立されていないが、ハリポタの世界にはきわめて簡単に入り込める。ハリポタの場合すでに述べた魂の性向(肉)を刺激して、文字情報が容易にイ マジネーションに直結する。活字離れの子供たちが活字に戻ると言っても、一概に評価できない複雑さを感じる。

このような肉の心地よさの条件付けを得た人々は硬い神の言葉に関わることが困難になることは容易に予想できる。人は自分の好みに合うものを自ら求めるから である(第二テモテ四・3,4)。こうして良心が曇り、御言葉を通して啓示される霊的リアリティを自らの信仰によって実体化し、その世界において自らの霊 的デンティティを確立し、自らの信仰を全うすることができなくなる(第一テモテ一・19)。

今日大人でも自ら立つ信仰ではなく、寄らば大樹の陰よろしく「みんなで一緒に輪になる信仰」が蔓延している。すでにテレビがそのような受動性を養う役目を 何十年も担っており、その中で言葉が消耗品化している。しかるに神のお取り扱いの中心は言葉によるのである。霊と言葉は密接に関わっているゆえに、自らを 任せる言葉を取捨選択し、主体的に御言葉に関わる態度を養うべきであるが、ハリポタの世界の言葉には霊的に問題がある。その霊的影響はただちに目に見える ようになるというよりは、今後じわじわとその実を結ぶことであろう。

「私の福音に言うとおり、ダビデの子孫として生まれ、死者の中からよみがえったイエス・キリストを、いつも思っていなさい。」(第二テモテ二・8)

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