ファシズムの足音がする
- 2016/06/25 11:48
- Posted by Dr.Luke Karasawa (唐沢治)
- Category:信仰, 社会, 異見
- Tag:ファシズム, 偶像礼拝, マインドコントロール, 認知的不協和最小化, 同調性バイアス
ファイスティング中だが、GYMのプールで軽く流してきた。67キロ台に突入。体脂肪率も10%台半ば。
今回、時代は大きくカーブを切った。終末の様相は2010年くらいから顕著に深まってきているが、世もバビロン化の傾向が強くなっている。非正規雇用が 40%を超え、若者も結婚して子供を作れればセレブと言われる時代。時間と体力をカネと交換するだけの労働。働くことに喜びがなくなりつつあるわけ。
今の資本主義経済のシステムは表向き自由と平等の仮面をかぶっているが、本質は奴隷システムなのだ。それははるか古のバビロン時代に確立されている。為政 者がいかに人民をコントロールするか、そのテクはそのまま継承されている。人類はそんなに進歩していないし、否、むしろ退化している。目に見えるテクで騙 されているだけ。
マインドコントロールの初歩は、サジェスチョン。そんなことしてると食えなくなるから・・・と。すると人は大脳辺縁系が反射的に恐れをいただき、あえて抵 抗することなく自動的に従うようになるのだ。ここに働くメカニズムが認知的不協和最小化の法則。違和感や恐れや不安を、自分のマインド(主義・主張・感性 など)を自分で変えて最小化する心理規制である。
ニッポン人は特に埋没型アインデンティティの民族なので、「浮く」ことを恐れる。そこでいわゆる同調性バイアスが大いに働くのだ。自分が異質であること、 組織や集団からはみ出ることを極端に恐れる。これは大脳生理学的にも日本人の大脳は恐れを抱きやすいことが証明されている。まあ、いわゆる「和を以て貴し となす」メンタリティーだ。これが日本型組織の根底に潜む。世の中もいわゆるキリスト教界も。
バビロンのシステムは認知的不協和最小化と同一性バイアスにより、自然と権力やカネを持つ者、つまり自分の生存を担保してくれそうな対象に合わせるのだ。 つまり、すり寄る。これが卑しさを生む。このときに自分の真の心を置き忘れ、自ら自己疎外を行って、うつ病などにも陥るわけ。自分の本当の心に忠実である か、それともそれを偽りつつ、組織や誰かに合わせていないのか。バビロンのシステムはそのようなチェックをすら人にさせない無言の圧力を加える。それが奴 隷メンタリティだ。
かくして今のニッポン、閉塞感から窒息感へと至り、モノが言えず、いわゆる三猿現象が顕著になりつつある。これは社会学的にはファシズムへの道。が、ファ シズムは決して上から一方的に強制されるものではないのだ。大衆が自らそれを選び、自らそれに屈して、自ら合わせていく。ワイマール憲法下でナチが行った 手法を見れば明らか。ナチはすべてを合法的に行ったのだ。モノを考えず、モノを言わず、モノを見ず、ただ粛々と日銭稼ぎし、娯楽で刹那的カタルシスする大 衆を作ること、これが為政者、その背後にいるあの者の意図なのだ。こうして自分に膝を屈めさせる。これこそが究極の偶像礼拝であり、まことの神に対する反 逆である。
今、時代は相当に煮詰まっている。クロックの進みが予想以上に速い・・・。ニッポン、あまりにもナイーブ過ぎる。聖書を知らないことは致命的だ。否応なく、そう、感じざるを得ない昨今ではある。