春の漢詩、薛濤の春望詞其一
- 2017/02/27 20:40
- Posted by Dr.Luke Karasawa (唐沢治)
- Category:日記, 漢詩
- Tag:漢詩, 薛濤
3年前までは実に憂鬱な春。花粉症でイライラ、ジリジリ・・・。今では嘘のように解放された。
で、改めて、春。そう、漢詩の季節だ。漢詩は元々男子の世界だったが、前に紹介した情熱の美女魚玄機(ぎょげんき)やインテリ美熟女薛濤(せっとう)の作品がなかなか艶があってイイのだ。「薛濤箋」でも有名。
そこで薛濤のいかにも春らしい作品を・・・。こんな詩を書いた薛濤箋をもらったら、これはもうヤバいね
春望詞 其の一
花開くも 同(とも)に賞せず、
花落つるも 同に悲しまず。
問わんと欲す 相(あい)思(おも)ふ処、
花開き花落つるの時。
花が咲く時あなたといっしょに楽しめず、花が散る時あなたと一緒に悲しめません。
あなたと思いを共にできるところはどこでしょう。花が開くときですか、花が散るときですか。