再建主義者の聖書と世界のドグマ的見方
このSDAの方のビデオはオモシロイ。いつもながらこの記事も実に面白い。
ダービーとスコフィールドはイルミナティから資金を得て、イエズス会のラクンザの唱えたディスペンセイション主義を流布し、その系列にラヘイとかリンゼイがいるとする。これは前からの主張通り。
今回、改めて主張している点は次だ。
紀元70年に、背教のイスラエルは滅ぼされ、紀元81年に荒らす憎むべき者であるティトゥスは滅ぼされました。つまり、黙示録19章まではすでに成就している。
キリストの来臨と審判までを描いた「ダニエルの70週」の最後の7週は、背教のイスラエルと荒らす忌むべき者の滅亡で終わっているが、それは、すでに紀元1世紀に成就しているのです。
イエスは「律法と預言者(つまり旧約聖書)を成就するために来た」と言われたが、ダニエルの70週全体はイエスによって紀元1世紀に成就されたのです。まだ旧約聖書に成就していない箇所は存在しません。
では、ローマ・カトリックは何者であると考えるべきか。黙示録20章の「復活したサタン」の走狗です。
千年王国の終わりにサタンは復活しなければならないが、その際に紀元1世紀の世界状況を再現する。つまり、背教のイスラエル「的な者」と荒らす憎むべき者「的な者」は、サタンの復活とともに再び現われる。
旧約聖書はイエスによりすべて成就された。黙示録19章までも成就され、現在は黙示録20章の千年期の終りであり、サタンが復活した時代であると?!
これはちょっとうーむだ。彼は今が千年期であると主張していたはず。そして千年期の後に二度目の「再臨」があるわけだ。千年期とは全世界がイエスを信じて「福音化」される時代だったはずだが、現状を見ると・・・。いや、それは勝利の信仰が足りないからだぁ!と叱責されそうであるが・・・。
繰り返すが、同じ書物を読んでいて、何故にこれほどの相違が生まれるのであろうか?
最近、富井氏はシャバド・ルバビッチ派なるユダヤ人が世界の終末的陰謀の首謀者であると主張している。
彼らは旧約聖書の律法を異邦人に守らせないための活動に勤しんでいると。それは神の祝福を異邦人が得ることができないようにするためであると。そしてこう結論する-
われわれの願いは、万人が聖書の掟を守ることによって豊かになることである。
現在、自民族だけが豊かになり、異邦人を奴隷にしようとする邪悪なカルト「シャバド・ルバビッチ派」が世界を支配している。
この支配を覆し、われわれが世界を支配することが神の御心である。そのために、われわれに富と権力が集まるように祈らねばならない。
彼らの主張はオセロゲームのように同じ盤面上で黒を白に変える努力をしているようなものである。だからモグラたたきになる。次々に裏の敵を想定して、祈り倒す必要があるわけで・・・。果たして、今後、富井氏の人生はいかなるものとなるのであろうか?
次の図を再掲しておく。聖書は立体的に見る必要があるのだ。
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