漢詩
自己を忘れ身心脱落して法とひとつになること
この詩は程明道の作品。 左脳からの解放、法に則ること。すると自然と一体となる。テイラー博士の経験と同一なのだ。 書き下し文 閑來事として 従容ならざるは無し 睡り覺むれば東窓 日已に紅なり 萬物靜觀すれば 皆自得 四時の佳興は 人と同じ 道は通ず天地 有形の外 思いは入る風雲 變態の中 富貴にして…
無知は恥を知らない大胆である
國交途絶幾星霜/修好再開秋将到/隣人眼温吾人迎/北京空時秋気深 これに対して毛沢東は『楚辞集註』を田中に贈った。その意味はいろいろ解されているが、向こうも対応に困ったと思う。一国の首相が「ちょうちょ、ちょうちょ」レベルの「漢詩」を贈ってきたのだからね。 まことに無知は恥を恥とも感じない罪である。 ち…
またあの季節がやってまいります
寒さの中にも春の気配を覚える今日この頃、このなまめかしい風につい身を構えてしまう。そう花粉の季節。分かる人には分かるこのつらさ・・・。と、かつてはだった。2015年以降、ほとんどあの辛さはなくなっている。 今年は1.5倍だそうだが、はたして。それにしても全員がマスクの時代が来るとは、お釈迦様でも、で…
時の移ろいは・・・・クロノスとカイノスの間で
石原裕次郎の『みんな誰かを愛してる』の出だし-時の移ろいは悲しみを忘却の彼方へと連れていく・・・なかなかシブイ😎 2021年も終わりに向かっている。まことに時(クロノス)の流れは速いと感じる昨今ではある。ひたすら青春のエネルギーをもてあまし、浪費していたあの焦燥の日々。青春の蹉跌で渇…
本日は藤村操の命日でした(追記あり)
巌頭之感悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て此大をはからむとす。ホレーショの哲學竟に何等のオーソリチィーを價するものぞ。萬有の眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、「不可解」。我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。始めて知る、大なる悲觀は大…
漢詩:獨鳥意不窮-一石
獨鳥意不窮 一石花叢 翠柳 春風を擅(ほしいままに)す荷葉 依依として 趣 同じからず流鶯 伴を求め 鳴く聲 響く獨鳥 池に臨み 意 何ぞ窮らん(七絶・平起式・上平声一東韻)…
漢詩:辛夷香風-一石
辛夷香風 一石 綠蘿(りょくら) 歳を經たり 碧烟の中残鶯長く弄し 樹樹を遶る森は靜まり 微かに涼にして 香は馥郁たり辛夷の女華は 薫風を發す (七絶・平起式・上平声一東韻)…
漢詩:『揺江月』-一石
この詩はオリンピック招致が決まり、高き都庁の頂を極め有頂天だった猪瀬氏に対して詠んだもの。その後、彼は落ちた。五輪に関わる人々も次々に塵芥にまみれた。そして今、この国全体に滅びの風(霊)が吹いてきている。 なお、藤原氏の歌を意識している: この世をばわが世とぞ思ふ望月(もちづき)の欠けたることもなし…
老子によるオーガニック・ライフ
老子第五十七章-それ天下に忌諱多くして、民弥々貧し この警鐘、真に現代ニッポン(とその合わせ鏡のニッポンキ業界)に対するものだ: ●全文:正を以って国を治め、奇を以って兵を用い、無事を以って天下を取る。吾れ何を以ってその然るを知るや。これを以ってなり。それ天下に忌諱(きき)多くして、民弥々(いよいよ…
左脳を離脱し法に則るエクスタシー
<<読み>>閑來事として 従容ならざるは無し 睡り覺むれば東窓 日已に紅なり 萬物靜觀すれば 皆自得 四時の佳興は 人と同じ 道は通ず天地 有形の外 思いは入る風雲 變態の中 富貴にして淫せず 貧賤にして樂しむ 男児此に到らば 是豪雄 官位を離れて閑散たる生活に入ってからというもの、何事においても心…
磨甎作鏡(瓦を磨いて鏡となす)-キリスト教徒の愚かさ-
FBの会話から: H氏:克己勉励こそが美しい、という歴史的な民族心情が聖書解釈活動にも滑り込んでいるのですね。重いなあ~。 Luke:まことに。修養会とか、修練会とか、まことにウザイわけです。…
祈りは霊の息であり自分の心である
四時(しいじ)止息すること無く 年は去り又年は來る 萬物に代謝有れども 九天に朽ち摧(くだ)けること無し 東は明るく又西は暗し 花は落ちて復た花は開く 惟だ黃泉の客のみ 冥冥として去りて回(かえ)らざる有り 寒山和尚の詩。万物は流転する。私たちの生は七十年、健やかであっても八十年。その間、何回息をす…
白居易の漢詩から見るタコツボ・ワールドの悲喜劇
對酒 白居易 蝸牛角上 何事かを争う石火光中 此身を寄す富に隨ひ 貧に隋ひて 且らく歓楽せよ口を開きて笑ざるは 是れ癡人(ちじん) カタツムリの角の上みたいなちっぽけな世間で何を争っているのだ、火打ち石のような儚い火花のような人生に生まれたのだ。富があればあったで、貧しければ貧しいで、人生を楽しめ…
浮世を離れ神のマトリックスに生きる
浮生 一石 流鶯 碧樹に 前盟を話す 藍花 空林に 世情を遺(わす)る 遥かに覊懐(きかい)を想うも 人 已(すで)に遠し 新荷 滿目にして浮生を樂しむ (七絶・平起式・平下八庚韻) 鶯は友と相応え、紫陽花(集真藍)は美しく、昔の女性(ひと)を想い起こさせ、蓮の葉は魚鱗のごとく輝き、竹林は幽に…
世事都訛-丸川さんの質問答弁に思ふ
世事 都て訛たり 一石 當年 風貌 細腰(さいよう)多し 浮客 時を痛む 髪己(すで)に皤(しろ)し 何(なん)ぞ人生に耐えん 胡蝶の夢((夢の中で胡蝶(蝶のこと)としてひらひらと飛んでいた所、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも今の自分は蝶が見ている夢…