Dr.Lukeの一言映画評
英国のベストセラーの映画化作品、『リピーテッド』。主演は私のfavoriteなニコール・キッドマン。年齢を重ねても実に可憐だ。
クリスティーンは、事故の後遺症により毎朝目覚める度に、前日までの記憶が失われてしまう特殊な記憶障害を負っている。夫のベンは、結婚していることや夫である自分のことすらも忘れてしまう彼女を、献身的な愛で支えていた。ある日、ベンの留守中に医師を名乗る男から電話がかかってくる。少し前から夫に内緒で、クリスティーンの治療にあたっているという医師は、「数週間、あなたは毎日の出来事をひそかに映像日記として撮影してきた」と言い、その隠し場所を告げる。そして、日記を再生したクリスティーンは、記憶障害の原因が、誰かに襲われて瀕死の重傷を負ったことだと知る。夫の言葉と違う医師の言葉。一体誰を信じればいいのか?クリスティーンは“昨日の自分からのメッセージ”を頼りに、謎を追っていくが、辿りついた真実は、想像もできないものだった。
人のアイデンティティーは記憶に基づく部分が大きい。ところが一日しか記憶がもたない彼女が徐々に真実を知っていくのだが、何がリアルで何かフェイクか、こちらも分からなくなる。彼女の"夫"により彼女の記憶は操作されているのだ。操作されて真実と思い込まされるとそれに感情は反応し、行動も乱れる。たとえそれがフェイクであってもだ。われわれも同じ。自分のアイデンティティーを記憶に基づいて確立する人は、あの者によって操作されて欺かれているのだ。自分はダメだ、自分は愛がない、自分は深刻な罪を犯した、自分は神から見捨てられた・・・・。これって、リアル?アブソリュートリー・ノーだ。
われわれのアイデンティティーは記憶によるのではない。真理による。すなわちわれわれは新創造、われわれは神の瞳のリンゴ、われわれの病はすでに癒されている、われわれのあらゆる必要は満たされている、われわれは神の子である・・・。自分はそう感じないと思う者はあの者によりマニュピレートされている。感じる・感じないは関係ない。聖書にそう書いてあるからだ。これがすべて根拠。天のサブスタンスは永遠の現在の事実。これが真理だ。繰り返すが、そのサブスタンスを、今、ここで、現すこと。これが信仰だ。この世はすべからくフェイク。真理はただ聖霊にのみ存在する。前に詠んだ漢詩を再録しておこう。
Salt
ニコール・キッドマンがfavoriteだったんでですね。私もけっこう好きな女優さんです。