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生と死の狭間

昨日、親戚筋の葬儀があった。今年に入って二件目。家族葬だったが、人形作家の与勇輝氏も来てくださった。仏教式で延々とお経が響く中、改めて生と死の狭間を考えたところだ。数日前までは意識朦朧としつつも生きていた。が、今や蝋人形のように横たわっている。この境目って、どこにあるのだろうか?

元々肉体は物質に過ぎない。が、この物質を用いて「私」が生きている。神の意志を表現するのもこの物質。霊と物質の間に魂が介在し、霊の感覚を言語化し、それを表現する。大脳は特に魂とシンクロして機能する。大脳のどこに、どのようにして「私」が存在しているのか。ペンローズなどはニューロンの中の微小管における量子力学的現象としている。すると自由意思なども量子力学的ゆらぎによることになる。つまり偶然的なもの。

現在、カオスの理論によると偶然と必然を区別することはできないのだ。これは前に再建主義者との対話でも指摘した。いわゆるカルバン主義とアルミニウス主義の対立がナンセンスであると。極私的には、魂あるいは意識の問題は物理的時空間の現象としては解明されないと確信している。それは霊的領域と物理的時空間の狭間に存在するからだ。サイエンスは未だに五感によって把握される世界のモデル構築に過ぎない。神や霊の存在を否定も肯定もしていない。意識はようやくサイエンスの対象となり始めた。が、サイエンスが五感を頼りとする限り意識を意識が理解することはできないだろう。鍵はやはり聖書にあるのだ。

主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる魂となった。-Gen 2:7

この命は複数形。つまり土から肉体を粘土をこねるように構成し、命の息(neshâmâh:霊)を吹き込むと、肉体と霊との相互作用により魂が生じたのだ。魂は霊と物質の狭間に生きている、特にマインドは霊と物理的時空間の接点だ。結局、人は体の命(bios)、魂の命(nephesh)、霊の命(neshâmâh)を持つ存在とされた。私はこの霊と魂は「場」を構成していると考えている。素粒子もそれぞれの「場」の振動あるいは波動として定義されるが、霊と魂も「場」を有していて、その波動がわれわれの実際的に経験する霊と魂の現象であろうと。これがいわゆるオーラを発する源だ。イエスもしばしば霊によって人々のマインドを読み取った。「場」が見えるのである。霊の見極めの賜物も同じ。

特に霊の「場」の事象を把握して言葉(レーマ)として発する時、その「場」はこの物理的時空間に実体化される。これはニューエイジも「思考物質化の法則」として知っている。繰り返すがヘブル11章の信仰には定冠詞がなく、その定義はクリスチャン信仰だけではなく、一般的な法則なのだ。われわれは十字架の贖いの上にあって聖霊の導きにより信仰を使う。正確には信仰の法則と言ったほうが良いかもしれない(Rom 3:27)。このコツが開かれると、いずれ死者も生きることを見るであろう。なぜ?イエスがそう命じられたからだ。

病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。-Matt 10:8

これは十二弟子限定というむきがあるが、マタイの最後にはこうある:

イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」-Matt 28:18-20

ここの「守る」も日本語で理解してはならない。いわゆる校則を守るとか、道路標識を守るの意味だけではない。Strongによれば、逃れることがないように見張ること、とある。つまりイエスの命じたことをすべて取りこぼすなという意味なのだ。Are U with me? われわれのマインドがトランスフォーメーションされて、イエスのマインドが完全に私の魂の「場」に現れるようになれば、死者は生き返る。いわゆるキリスト教が絶滅危惧種となりつつあるのは、デュナミスの現れが欠如しているからだ。改めて

神の国は言葉(ロゴス)にではなく、力(デュナミス)のうちにある。-1Cor 4:20

 

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