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ジーザスの金利感覚にみるYHWHエロヒムのエコノミー

主は預けたカネを怠惰により増やさなかった愚かな僕に対して叱責された-

それなら、わたしの金を銀行に入れておくべきであった。そうしておけば、帰って来たとき、利息付きで返してもらえたのに。-Matt 25:27

この発想は実に鋭い。私は常々、肉に仕えることができない者は霊にも仕えることができないと言っている。世の事を適切に処理できない者には霊の事も処理できないのだ。

元々、YHWHの御計画とはオイコノミア(oikonomia)、つまりエコノミー、経世済民である。

αυξει την αυξησιν του θεου

エロヒムの増殖を増殖する。-Col 2:19

ここはほとんどの邦訳は意訳というか、訳者の解釈となっている。かろうじて田川訳と岩波訳注に「神の成長を成長する」とある。はあ? 神、すなわちエロヒムの成長を成長する?・・・と考える人のマインドは白いキリスト教のマトリックスに幽閉されている。これが聖書の原文である。

一粒の麦の種が撒かれたら、何が成長するのだろう? もちろん麦である。キリストは一粒の麦として十字架において地に蒔かれ、殻(肉体)が割れた。復活によりいのちを与える霊として(1Cor 15:45)、われわれの霊のうちにインプラントされた。われわれは神1)私が「神」と言う場合、最高位のエロヒムであるYaHaWeH(I-AM)のことである。言語に従って「有在」とでも言いたいところであるが、一応「神」を使っておく。の種(ロゴス)から生み出されたニュークリーチャーである。では、われわれのうちに何が育つのであろう?もちろん、キリストである。

わたしの子供たち、キリストがあなたがたの内に形づくられる・・・Gal 4:19

「形作られる」とは”morpho”である。英語では”form”、文字通り形成されるのだ。胎児が母親の子宮(マトリックス)において形成されるのと同じである。かくしてYHWHエロヒムは御自身のスピリチュアルDNAを増殖する。われわれはそのDNAをインヒュージョンされたエロヒム属である(YHWH-父・子・聖霊-とはパースンを異にすることは言うまでもないが)。

ジーザスのこの指摘はマネーの割引率のことである。通常、一般人は今所有する100万円も、来年得る100万円も、10年後に得る100万円も「同じ価値」であると意識している。これが金利感覚の欠如したマインドのマトリックスである。

マネーはそれ自身がマネーを生むことは誰もが知っている。つまり今の100万円は金利が年率10%であれば、来年は110万になる。逆算すると、来年の100万円は今の100/1.10=90.9万である。これを現在価値に引き戻す、あるいは割り引くと言う。この利率を割引率と称する。

例えば、総工費10億の設備の公共事業を行うかどうかの判断は次のようになる。これが工期2年だったとすると、費用(C)は5億+5憶となるのではなく、一年前の5億は今の5.5億だから、5.5億+5億=10.5億となる。そしてこの設備の耐用年数が10年だったとして、年間1億の収益があるとすれば、割引率を考慮して現在価値に引き戻すと全収益(B)は―

$$B=1+1/1.10+1/1.10^{2}+\cdot \cdot \cdot +1/1.10^{9}=6.7$$

あれ、10億ではない!? そのとおり、これが金利感覚である。かくしてこの事業の場合、元々トントンだったわけだが、B/C<1となり、仕分けされてしまう。これをビー・バイ・シーと呼ぶが、費用に対する便益の倍率である。現在の日本では、このマイナス金利の時代にいぜんとして4%に固定されている。これで公共事業が抑制される。つまりデフレ要因のひとつである。参考までにローンの金利計算についてはこちらを参照のこと(☞タラントのゆくえ)

主はまさにこの感覚を持っていたのだ。わたしの預けた金を銀行に入れておけば、利息付きで返せてもらえたと(もちろん、この場合は将来価値に換算しているわけだが)。主は「商売せよ」と命じておられるのだ(Luke 19:13)。

ニッポンキ業界でよくみられる牧師の子息が社会的に破綻する理由は、この肉(五感の領域)におけるプロトコルを知らず、それに従えないことである。社会不適応を引き起こすのだ。恵み~、祝福~、と棚ぼた的幻想に堕ちている。主は言われた、不正の富を管理できない者に真の富を預けることはないと(Luke 16:11)。

YHWHエロヒムのオイコミアは増殖であるご自身のZOE、スピリチュアルDNAの拡散と成長である。それはキリストの形成と増殖。これがエクレシアである。まことに-

神はまた、すべてのものをキリストの足もとに従わせ、キリストをすべてのものの上にある頭としてエクレシアにお与えになりました。エクレシアはキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場充満です。-Eph 1:23

キリストの満ちる「場」ではない、これは誤訳。「エクレシアとは『場』であって、そこにキリストが満ちる」、だから「聖霊様のジュウマン~、油注ぎ~」とヒステリックに叫ぶ。これがニッポンキ業界である。原語は充満(pleroma)。キリストの充満、すなわちキリストである。

金利感覚を持っていない者はこの増殖感覚も失う。この五感の領域は霊の領域の型(タイプ)である。モーセの幕屋も天のそれの正確な模型であった(Heb 8:5)。この模型を適切に取り扱うことは、すなわち本物を取り扱うことと同じである。われわれのカネの管理と増殖の仕方はそのままスピリチュアルな富の管理と増殖を反映しているのだ。

持っている者はさらに加えられて豊かになり、持たない者は・・・・以下略-Matt 13:12

カネのみでなく、人間関係や社会的立場など、すべからくその人の地のあり方を見れば、その人の天のあり方が見える。まことに実質を伴わない言葉だけの者は空疎である。

神の国は言葉(ロゴス)にではなく、力(デュナミス)にある。-1Cor 4:20

すべてのことは「正しさ」とか「正統神学」などにより判断されるのではない。いつも言っているが、「正しさ」は偽装できるが、いのちの「健やかさ」は偽装できない。サタンは光の天使にマスカレードするが、かならず闇と病みのオーラを醸す。この霊のオーラや臭いは隠せないのだ。

かくしてパウロも健康な言葉と教えを守れと勧めるとおりだ(1Tim 6:3;2Tim 4:3 etc.)。またジーザスが言われる通り、(fluit)で判断すること。それはキリストのいのちの増殖であれば、キリストであるから。ガラテヤの、愛、喜び、平安・・・・、の見かけ9つの御霊の実は単数形(Gal 5:22)。実とはキリスト、その9種の要素がこのリストである。

エロヒムの増殖を増殖せよ!-これがYHWHエロヒムのエコノミーである。 

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1. 私が「神」と言う場合、最高位のエロヒムであるYaHaWeH(I-AM)のことである。言語に従って「有在」とでも言いたいところであるが、一応「神」を使っておく。
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