Dr.Lukeの一言映画評:『ナポレオン』

観てまいりました。英雄ナポレオンも破竹の勢いで英国、オスマン帝国、ロシアを除いた全ヨーロッパを支配したものの、ロシア遠征で敗北しエルバ島に流されるも、再起して、ワーテルローの戦いに臨み、ふたたび完全敗北。これでセントヘレナ島に流されて、そこで屈辱的処遇を受けて死ぬ。死因は胃癌とか毒殺とか言われてるようだ。

彼の不幸は家庭にもあった。最初の妻ジョセフィーナが不妊の女だったのだ。妾に産ませ、ジョセフィーナが生んだことにしようとするも、この計画は頓挫。結局国家のために離婚となる。後添えは見事に男の子を産むが、ジョセフィーナに対する想いは一生続く。彼女は若いころ彼に予言をしている、「あなたはわたしがあってこそのあなた。わたしがいければ無力よ」と。これはナポレオンの彼女に対する想いを返したものだったが、人生をかけてその言葉が証明される。・・・というストーリー展開。

ホアキン。フェニックスのセリフの言い回しがもごもごしてるのだが、これが逆にリアリティーを醸し、その病的な雰囲気が独裁者の苦悩と孤独感を巧みに醸している。現代の法律体系の基礎を作ったのがナポレオン法制だそうだが、彼は自分の民法に絶対の自信を持っていたそうで、注釈書を禁じたとそうだ。

ちなみにワーテルローの戦いは霊のロスチャイルドが大儲けした裏話があるのだが、これは有名だからだれもが知っていると思う。洋の東西を問わず、大衆に持ち上げられて英雄とかアイドルに据えられることは実に不幸なことであると分かる。

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