Dr.Lukeのちょっと長い映画評:『アレキサンドリア』-キリスト教徒の狂気による科学者ヒュパティアの惨劇

このYouTubeは視聴注意だが、事実はもっと残虐であった。それを描いた映画『アレキサンドリア』、2011年3月5日公開。実は311の際、ぼくたちはみなとみらいで鑑賞していた。映画の紹介欄から-

オスカー女優のレイチェル・ワイズが、4世紀に実在した女性天文学者ヒュパティアを演じる伝記映画。「海を飛ぶ夢」(2005)のアレハンドロ・アメナーバル監督がメガホンをとる。舞台は激動のローマ帝国末期、エジプト・アレクサンドリア。明せきな頭脳をもった美しい女性天文学者ヒュパティアは、身分や立場にとらわれることなく、多くの弟子たちに熱心な講義を行っていた。しかし、科学を否定するキリスト教徒と学者たちの間で激しい対立が起こり、やがてその問題の矛先はヒュパティアに向けられてしまう。本国スペインでゴヤ賞7部門を受賞し、大ヒットを記録した。

啓示録2-3章にある七つの教会は当時の断面的状況であると共に、その後の歴史をも啓示している。

初期のエペソ(好ましい)は褒められているが、すでにニコライ派(教団教職)の”行い”(つまり単発的)が侵入している。続くローマによる迫害時代のスミルナ(苦難を意味)へ、その後のコンスタンティンによる公認を経て、ペルガモ(結婚・結合を意味)、つまりローマ帝国(政治社会)と結合した国教会に堕する。ここでニコライ派は”教え”として確立し、教会の内部にサタンの座が据えられた。すなわち政治的社会的な教団教職制度の確立だ。神の敵悪魔が身を隠す場所としてもっとも具合がいいのはキリスト教の中である。

これ以降、いわゆる宗教組織としての白いキリスト教が発展する[1]ずっと後に東西の大分裂(シスマ)を経るが。。その白いキリスト教徒がなした事件がアレキサンドリアの惨劇。彼らから見て異教徒である数学者にして哲学者の美女ヒュパティアの惨殺事件だ。この辺からキリスト教は科学を否定する迷信・妄信・狂信の世界に入り込む。[2]今も野鳥の羽根を天使の羽根と称し、金歯が生えた、金粉が舞ったと叫ぶ連中がいる。

これ以降、キリスト教の歴史はサタンの深みを有するイゼベルの支配するテアテラ(香の祭事)つまりカトリックによる中世の暗黒時代、サルデス(残された者)すなわちルターなどの宗教改革によるプロテスタントの時代へと続くが、彼らは死んでいると評されている。

叱責のないあり方は先のスミルナと、サルデスの次のフィラデルフィア(兄弟愛)、彼らには力は僅かだったが主の名と言葉を否まなかったとして、勝利者の冠が与えられる。最後にラオデキア(大衆の意見議論の意味)では、自分たちは豊かになった;目が見えると自慢しているが、イエシュアは戸の外に追い出されている始末。これがいわゆるキリスト教の現状だ[3] … Continue reading

帝国主義と裏表になった白いキリスト教が世界を動かしてきたことは事実だが、けっして理想世界を実現したわけではない。世界史を見てみよ、むしろその歴史はグロい。イエシュアを個人的に信じ受け入れることと、キリスト教に入信することは必ずしも一致しない。

牧師と信徒の線引きを置く教団教職制度(ニコライ派)によるプロテスタントは大バビロンのひとつの現れであるカトリックの娘たちである。よく言われるが、カトリックは船長(教皇)を擁する豪華客船に譬えられ、プロテスタントは船頭(牧師)が汗水流す無数の手漕ぎ舟群に置き換わっただけであると[4]しかるに、日本基督教団をはじめとして、世界ナントカ同盟とか、なぜか彼らは徒党を組みたがるのだ。。まことに至言である。

終わりの時代、スミルナかフィラデルフィアの状態に留まること(もちろん他の教会にも勝利者は残されているが)。そのためには、汚れた鳥や獣の集まる巨大樹木と化し、バビロン化している宗教組織としてのキリスト教をエクソダスせよ、と20年以上提唱している次第。

なお、最近ではキリスト教を経ずに直接イエシュアを知る人々が増えていることは大いなる希望である。

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1 ずっと後に東西の大分裂(シスマ)を経るが。
2 今も野鳥の羽根を天使の羽根と称し、金歯が生えた、金粉が舞ったと叫ぶ連中がいる。
3 極私的には伝道だ~、リバイバルだ~、聖霊様の充満・油注ぎダ~とヒスる連中を見ると怖さを覚える次第。時代が時代ならDr.Lukeもヒュパティアになりかねないし・・・。
4 しかるに、日本基督教団をはじめとして、世界ナントカ同盟とか、なぜか彼らは徒党を組みたがるのだ。

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