Utility

Calendar

< 2009.3 >
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
- - - - - - -

WORLD CLOCK

COUNTER

    Access.....
    Yesterday......
    Today.............

KF_SITE

FOR MEMBERS

KF_PODCAST

YOUTUBE ARCHIVE

OUR WORSHIP

TWITTER UPDATE

INSTAGRAM UPDATE

PRAY FOR ISRAEL

KINGDOM FAITH(UK)

NEW LIFE CHURCH(UK)

QRcode

BIBLE SEARCH

Entry Search

Recent Entry

Recent Comment

未承認
2017/08/07 18:42 未承認
Re:聖書をキリスト教から解放せよ!
2015/04/22 09:49 菊千代
Re:「当たり前」が崩れる時代
2015/04/20 07:42 Luke
Re:出版への状況
2015/04/20 07:41 Luke
Re:出版への状況
2015/04/19 21:55 toshi

Recent Trackback

PJ 高橋清隆氏の記事が出ていました。
2008/06/25 20:45 AAA植草一秀氏を応援するブログAAA
負のレガシー
2008/06/18 16:03 リチャードの日記
キリスト者とインターネット
2008/06/18 09:21 キリスト教 プロテスタント 聖書 信仰
キリスト者とインターネット
2008/06/18 09:12 キリスト教 プロテスタント 聖書 信仰
産声を上げたKFC、、、、、
2008/05/05 12:10 thelongstreamingully

タグ一覧

Link

Entry

トップ > 2009年03月23日

受験は一回性の美学だ!

ファイル 775-1.jpg今年の東大合格者に異変が。開成がなんと-53名。対して地方の公立高校が伸びているようだ。いわゆる学区制化で都立高校が地盤沈下し、「ゆとり教育」でMCされた地方の有力公立校も落ちぶれ、一部の私立中高一貫に集中していた様は、あたかも大駐車上完備の郊外のショッピングセンターに客が集中し、旧市街はシャッター通りと化している現状と同じ。かくして教育費のため、これまで東大に入るには親の年収が1,000万以上が条件だったが、これからは東大自身も年収400万未満家庭には学費免除もするそうだから、可能性が広がることになる。

私は受験地獄をくぐることは人間の成長にとって必須と考えている。今のニッポン、徴兵制もなく、自由や人権の美名の下、若者が放縦に陥っているのだ。彼らがチャレンジできるものが何もない国の将来は知れている。入試さえクリアすれば、どんな貧乏人も東大や医学部に入れる。仮にそれまでの内申書が悪くとも、前科があったとしても、東大など上位校はあまり関係ない。受験で勝負。私はこれを「受験は一回性の美学だ」と言っている。あたかも十字架でこれまでのすべてを書き換えることができるのと同じ。

ニッポンが立ち直るためには、私も前々から指摘している通り、また先の大前健一氏の指摘のとおり、ニートだのフリーターだのに働いていただくために300億も税金を使うのではなく、優位の20%のエリートを厚く遇することだ。2対8のパレートの法則はここでも生きている。そしてそのチャンスを広く開いておくことだ。負け犬社会にしてはならない。若者に、アメリカンドリームならぬ、ジャパン・ドリームを与えねば、ニッポンは確実に衰退する。そのひとつのルートが受験である。熱力学的にもエネルギーの出入りがなくなって平衡状態に達した系は「死」を迎える。社会経済的には共産主義はまさに平衡状態。ニッポンも悪平等と言う不平等を打破しないと、確実に「死」ぬ。

Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 774-1.jpgやっと観てきました。アカデミー賞受賞作品『おくりびと』。Salt氏も最近観たようで、感想を書かれている(→こちら)。舞台が山形なので、Takoちゃんつながりとのことで、出向かれたようです。

まず第一の印象。テーマはなかなか深くて、描き方もけっこうカタルシスできる作品。難を言えば、「生と死」の扱い方が日本的な曖昧さで、情緒面に流れていた(それは仕方ない)。納棺師と言う、ハレの舞台俳優ではなく、いわばケガレ役を引き受ける人々(葬儀屋もやりたくないので下請けに出すわけだ)。もっくん扮する大悟が、数々の死に直面し、修羅場や感動的な場面を経て成長し、その仕事に徐々に意味を見出し、最後には自身が失っていた・・・を再び獲得するまでの過程を、時にユーモラスに、時に涙腺に訴えつつ描く。

焼き場の係官が親しき女性に火をつける直前の言葉、「人間は死で終わるのではない、死は新しい旅立ちへの門だ」はけっこう琴線に触れる。私も最近は死への備えを考え出している。すでに10年前に墓は入手しているし、いつでもレディ状態。この門をくぐるとき、果たして私は何を経験するのであろうか。親父が逝く直前、意識が戻ると「これから何が起こるんだ」と言った場面を思い出す。誰もが必ずくぐる門。私はどんなくぐり方をするのだろう。役割が終わったらさっとくぐりたいと願ってはいるが。

ちなみにこの作品の中で台詞はなく、ただ微笑み、また死体となる役どころだった峰岸徹も、その役のままに、この作品を最後に逝った。享年65歳、癌だった。大悟は自分の父の死に直面して「70年間以上生きてきて、ダンボール箱ひとつを残しただけ。この人の人生は何だったのだろう」とつぶやく。確かに、物質的な生きた証はほとんどない。が、大悟の妻のお腹には彼の孫が宿っているのだ。いのちのつながり。私たちの役は、次の代へといのちの糸をつむぐことなのだろう。

映画はやはりキャストですね。もっくんはチェロと納棺式の特訓で本職並みの技量を会得したようだが、なかなかに凛とした様はすがすがしくてよかった。社長の佐々木を演じた山崎務もユーモアを漂わせつつ、渋く演じていたが、どうも故伊丹重三の『マルサの女』の権堂商事の社長と重なってしまった。その台詞、(バックの亡き奥さんの写真を振り向いて)「あれ、死んだ家内。いやあ、先に逝かれるとつらくてさぁ」は私の台詞ともなるだろう。私はカミさんに看取られたいと願っている。

社員の上村役の余美貴子は地は美形なのだが、訳ありで、微妙にやつれた元ホステス役が実にうまい。で、Salt氏も指摘していたが、妻役の広末涼子、彼女はどうも『ぽっぽや』や『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』など、何をやっても同じだ。演技が田村正和なのだ。が、あまり追求しないでおこう。

Access: /Yesterday: /Today: