再建主義者による二種類のプレテリズム

久々に再建主義のネタを収録しておきます。ダニエル書や黙示録の解釈の立場のひとつであるプレテリズム(=過去主義)に立つ再建主義の富井氏の論が面白い。

まずダニエル書の70週の預言が文字通りの歴史的年数とは関係ない事、それらは象徴的意味に過ぎないことが分かる。

最後の、主の一度目の「再臨」において共に来た聖徒たちの中にダニエルがいたとする説は初めて知るが、ちょっと苦しいだろう。なぜなら、ヘブル11章にリストされた旧約の偉大な聖徒たちは新約のわれわれにより完成されるからだ(Heb 11:39-40)。

フルプレテリズム=二度の再臨を否定するプレテリズム。

パーシャルプレテリズム=二度の再臨を肯定するプレテリズム。

イエス・キリストの紀元70年頃の再臨を「世界の完全変革」を意味すると考えるのがフルプレテリズム。

そうではない、律法の「二度の聖め」の「一度目」であると考えるのが、パーシャルプレテリズム。

ダニエル書のこの箇所を紀元1世紀の出来事の預言と捉えると、プレ・ミレは粉砕されます。

しかし、「常供のいけにえが止む」「荒らす憎むべき者が聖所に立つ」はティトゥスによって成就してしまっていることも否定できません。

プレ・ミレが選択肢の中から排除されたら、残るはプレテリズムです。

しかし、もし紀元70年に完全再臨があったとすると、現在のわれわれの時代に悪霊が活動していることが説明できない。

フルプレテリズムは、マニ教やゾロアスター教と同じ善悪二元論です。

当然のことながら、パーシャルプレテリズム以外にはない、となります。

「常供のささげ物が取り除かれ、荒らす忌むべきものが据えられる時から千二百九十日がある。幸いなことよ。忍んで待ち、千三百三十五日に達する者は。」

これは、紀元70年の神殿崩壊を指している。

当時神殿には「常供のささげ物」が供えられていた。

それが取り除かれる、ということは、神殿礼拝が終わるという意味。

神殿礼拝が終わるとともに、「荒らす忌むべきものが据えられる」。

つまり、ティトゥスがローマ軍旗を至聖所に据えた。

この神殿崩壊を含む大患難は、7年続く。

中略

ローマ軍がエルサレム市を完全に制圧したのは9月7日。

ユダヤ戦争はこの後、エルサレムから逃亡したユダヤ人勢力を各地でローマ軍が掃討する段階に入った。(同上)

ダニエル書では、「神殿崩壊から千二百九十日が患難時代として定められている。そして、千三百三十五日に達するまで忍耐した者は救われる」と記されている。

つまり、「70年8月末から1290日(約3年半)は忍耐の時期。それが完全に終了するのが1335日後。この時に救いがある」と解釈できる。

この1290と1335にどのような意味があるのだろうか。

1+2+9+0=12

1+3+3+5=12

12は、「12部族=イスラエル=神の民」を意味する。

どちらも約3年半。つまり、完全数7の半分。

この2つから、「神が御民のために忍耐の期間を短くしてくださる」と解釈できる。

この3年半後、つまり、74年頃にイエスの再臨があり、その際に携挙が行われたのではないだろうか。

地上にいたクリスチャンの一部は携挙され、パラダイスに行った。

そして、再臨の際にイエスとともにやってきた聖徒の中にダニエルがいた。

そして何よりも、現在すでに千年期である以上、それに矛盾する自然・社会事象はあってはならず、現在起きている原発事故もコロナ騒動も、終末を演出するイルミナティやメーソンによる陰謀的自演であるとせざるを得ないのだ。

世界政府論者が今やっているのは、パニックの創出である。

新型コロナ問題で、各国政府は、問題解決を遅らせ、事態を故意に悪化させるはず。

なぜならば、彼らの目的は「収束」ではなく「拡大」であるから。

なぜ拡大するのか。

世界政府を作るためである。

世界政府による統一行動以外に対処は不可能との印象を作り出し、人々にそれを受け入れさせることが目的。

われわれは、このような邪悪な計画が粉砕されるように祈らねばならない。

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