3.5年は35年を意味すると再建主義者

このところの富井氏の論考は実に興味深い。最初の七人のうちのひとりにして、八番目である人物を、ネロの復活であるティトスと同定しているが、これは参考になる。

ところが本日の記事を読んで目が点になった。啓示録12章の荒野に逃げる女についてはこう書いているのだ。

ここで、「女」はイスラエル(のうちの真のクリスチャンたち)で、「男の子」はイエスである。
「鉄の杖」は強固な支配を意味し、「すべての国々の民を牧する」は、全民族がイエスの弟子となる(マタイ28・19)ことを示す。
「その子は神のみもと、その御座に引き上げられた」
すなわち、イエスは十字架・復活後、昇天された。

ここは解釈がいろいろあるが、ひとつの合理的な解釈である。ところが-

「女は荒野に逃げた。そこには、千二百六十日の間彼女を養うために、神によって備えられた場所があった。」


1260日は、約3.5年。
預言書において「日」を文字通りの「一日」と考えてはならない。
これは、35年を示している。
昇天があったのが紀元30年頃。それから約35年間、紀元65年頃までイスラエルは「神によって備えられた場所」に避難する。

おおっと、1260日=3.5年は35年と結論している?! うーーむ。

ちなみにSDAでは1260日を1260年と解釈し、中世の暗黒時代のカトリックの支配期間とする。彼らはカトリックを法王教と呼ぶが、AD538年のユスティニアウスの皇帝教皇主義から、ピウス6世がフランス革命でフランス軍によりローマを追われた(=頭に致命傷を受ける)1798年までとする。そして1929年にムッソリーニによりバチカン市国として「復活」したとする(=頭の傷が治る)。

・・・というわけだが、3.5年が35年であるとは初見であって、ちょっとびっくりした次第なので、紹介しておく。

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