歴史認識の再考-売られるニッポン-

事実と歴史とは異なるもの。ひとつの事実に対してある色のフィルターをかける。そこに歴史が誕生する。いわゆる東京裁判史観が、そもそも遡及的に犯罪をでっち上げたものであることはすでに明らかにされている。また侵略戦争だとする見方も、当のマッカーサー自身の証言が否定している。

日本を取り戻すはずの安倍氏が変節して、むしろニッポンを売り払っている。パイオニアが3月に一千億でハゲタカファンドに売られた。ジャパンディスプレイ(JDI)が税金を三千五百億を投じるも800億で中国系企業に買収される模様だ。これらの事実はほとんど報道もされていない。

私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら『日本』はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである。-三島由紀夫(昭和45年)

残念ながら、この国は経済大国でも、すでに、ない。97年世界でのGDP占有率は17.5%、低フラット化平成を終えた現在は6.5%だ。このままだと2-3%へ堕ちる。

かく予言した三島も究極の脳内空転で、ナルシストの死に様を美しく終えることができず、グロの醜態を晒してしまった。ニッポンの死に様をも象徴している感があるのは私だけであろうか。

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