本日の一冊:『戦後経済史は嘘ばかり』by髙橋洋一
2018-12-05
続き:
日銀もその世論に飲まれて利上げなどで金融を締めてしまった。資産インフレと日常品インフレをごっちゃにしたのだ。確かに私の印象でも、89年に買ったマンションが2か月後に1.5倍に上がったが、食料品や日常品は今とそんなに変わっていない。
それでも1997年まではけっこう順調に来ていたニッポン経済も、橋本さんの消費税上げでパンチを食らって失速(橋本さんも死の直前まで悔やんでいたらしい)。以後デフレに。で、2006年3月まで緩和策をとってた日銀は、もういいだろうと解除。が、時期尚早にて、その後、またデフレに逆戻り。それを見ていた安部氏は、今回は国債を500兆も日銀で買う大規模緩和策を採ったものの、それはただC1マネー(日銀当座分)を増やしただけ。市中のC2マネーにはまったく反映されていない。そもそも需要がないのだ。ということで、いまだに超低金利かつデフレ。
要するに嫉妬深い大衆とオツムのよい日銀のセンセイたちの判断ミスで失われた10年が20年になり、平成が終わろうとしているわけ。まことに政治屋と国民は合わせ鏡、いや、実にありがたい国でございます。
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