Dr.Lukeの一言映画評:『シック・オブ・マイセルフ』-承認欲求のモンスター誕生

観てまいりました。まさに現代の病理を描いた作品。他者からの承認と賞賛を受けんがために副作用のあるドラッグを大量摂取し、顔面が崩壊、それをSNSにアップすると雑誌記者の目に留まり記事にされ一躍有名人に。身体に障害のある女性を起用したモデル事務所に入り、人々から賞賛を受ける。さらに本まで出版して有頂天になるも、体はすでにボロボロ。まさに承認欲求のモンスター、セルフの病理標本。

リアルでもリストカットの醜い傷跡をネットで晒す女、令和新撰組のようにあえて障碍者を議員に据える目立ち男、ニッポンキ業界でも十代の少女が抗がん剤でつるつるになった頭でFBに晒され他者の同情を集める、見苦しい刺青をあえて掘って堂々と晒すボクシ・・・・。自己憐憫ワールドの住人達だ。

現代はセルフ教の時代。肥大化した自我(セルフ)があちこちでぶつかり合っている。LGBTQ+など裏が表にひっくり返った時代、倒錯の時代だ。ニッポンキ業界もすでにセルフ教に堕ちてると20年近く言ってる。「ありのままのあなたが高価で貴い」などの砂糖まぶしの「福音」で霊的糖体質になる。だから霊的感性が摩耗し、警鐘を鳴らすこともできない。サタンは健やかさを妬むのだ。正しい教えなどはいくらでもあるが、健やかな言葉はほぼ聞かれない。悪魔は正しさは偽装できても健やかさは偽装できない。

まさに聖書にあるとおり:

災いだ、悪を善と言い、善を悪と言う者は。彼らは闇を光とし、光を闇とし、苦いものを甘いとし、甘いものを苦いとする。-Isa 5:20

まことに承認欲求と自己顕示欲は裏表。その病理的表現が実にリアルな作品だ。ただし、その気がある人は観るのは止めた方がいい。飲み込まれてしまう危険があるからね。

51vote
Article Rating

是非フォローしてください

最新の情報をお伝えします

Subscribe
Notify of
guest

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments
Translate »
0
Would love your thoughts, please comment.x
()
x