国策捜査の結末
- 2009/07/02 07:25
- Category: 社会
痴漢で逮捕された植草一秀氏の最高裁上告棄却に続き、背任による罪で起訴されていた外務省のラスプーチンこと佐藤優氏の最高裁上告も棄却された。これでふたりとも有罪判決が確定。両者とも自分の事案は政府の利害と絡んだ国策捜査であるとし、一貫して無実を主張している。私もここで彼らの本も紹介して、ずっと経緯を見守ってきたが、残念な結果といわざるを得ない。一方で小泉氏の若い頃のレイプ事件についてその後うやむやにされているようである。ケネディ暗殺や911事件で分かるとおり、国家はひとつの意志を持つ存在であり、佐藤氏が喝破するとおり、それは究極の暴力機関なのだ。一種の国家主義傾向が強まる今日、国家の暴走がもっとも怖い。