裕次郎23回忌
- 2009/07/04 08:33
- Category: 独白
先にBOSSのCMで『太陽にほえろ』のなんちゃってヴァージョンを紹介したが、このCMは何とも面白い。そして、さらにすごいことです。明日国立競技場で石原裕次郎の23回忌だそうですが、何と20億をかけてわが鶴見の曹洞宗本山総持寺を再現してしまうとか（→記事）。つまり"なんちゃって総持寺"のご出現。お坊様団もここにご臨在なされるとか。それにしても曹洞宗開祖の道元禅師様は何とおっしゃることでしょうか?
しかし、もし石原裕次郎がクリスチャンで、例えばカクカク教団シカジカ教会の信徒さまだったら、やはり"なんちゃってカクカク教団シカジカ教会"を国立競技場に建ててしまうのだろうか?と言っても、昨今はなんちゃって神学博士さまなど、どこぞのギョウカイでも"なんちゃって"が流行っているわけですが。ディプロマミルでもやはり金がモノを言うわけです。
注：「教会」と訳された原語の「エクレシア」とは「召し出された人々」の意味であり、いわゆる石やレンガの建造物ではございませんので、念のため。
追記：今晩の裕次郎の特番、かなりグッときました。私は上のように書いてはいても、何を隠そう裕次郎の大ファンなのです。渡哲也や小林専務、そして真紀子夫人の献身ぶり、これは裕次郎の輝くようなキャラクターによることが良く分かりました。石原軍団はまさに男たちの群れ。裕次郎が大動脈乖離で死に直面した時に渡は、自分も裕次郎さんに殉じたいと搾り出すように語っていた。
その渡も直腸癌でストーマ生活だが、彼はあくまでも裕次郎の名を汚したくないと、明日の23周忌を前に語っていた。自分が、自分が、としゃしゃり出ることのない大門こと渡も、実は、私的にはかなり好きな人物なのだ。田宮二郎は財前五郎に飲み込まれ、田宮二郎を演じ切れなかったが、裕次郎は「なんちゃって」の映画でもあくまで自然体で裕次郎であり続けた。それが彼の魅力。と言うわけで、クリップも差し替えです。「みなさん、お元気で、さようなら」がグッとくる。