幸福実現党憲法試案発表さる!
- 2009/07/10 19:28
- Category: 日記
池袋のわがキャンパス周辺では何ゆえか、HRPの情宣カーがすごいのです。右翼がよく使うマイクロバスの側面がみなブラウン管でして、大川従道隆法総裁の説教が力強く流されています。やたらと独特のリキが入っておりますが、これをYoutubeにて拝聴してみると結構面白かったりするわけです(どこぞの牧師様と似ているかも^^)。あと五反田がすごい。立派な幸福の科学ビルがにょきにょきです。(KFCなどはなぜかカメレオン的に緑色の昭和40年代のビルの一室で、いつ閉鎖になろうかというのに・・・涙)
総裁は私と同じ年、東大出身、あちらは法学部です。党首の奥様も東大英文科卒、才色兼備で、総裁によると「彼女は外へ出しても自慢できる女性であり、こんなに優秀な女性を使いこなして、5人も子供を生ませた私もなかなかの者であります。子供たちもそろそろ自立しているので、彼女を世へと解き放ってあげるべき時期が来たかな」とのこと。「われはエル・カンターレ」さまと「わたくしはアフロディーテ」さまの家庭ですから、いやいや・・・。
で、この度、大川総裁の提案される「新・日本国憲法試案」が発表されています(←pdfファイル)。前文で神の子・仏の子として日本国民を定義し、一条は聖徳太子的に「和を以って尊しとなせ」から始まる「憲法十七条」ではなく、何と十六条。これを読ませていただきまして、はて、これが東大法学部で法律を学ばれた方の起草される憲法試案なのかしらん、とちょっと疑問が。やや大雑把と言うか、基本理念が神仏中心なのは分かりますが、国民の権利や義務関係、自由の範囲、統治機構、議会の構成や国会の運営システム、司法機構などもよくわかりませんし、果たしてこれで国家が運営できるのか知らん?
現憲法は、例えば9条など欺瞞的な条文があるのは事実ですが、比較的よくできていると素人ながら感じているのですが、大川憲法は果たして・・・。一番すごいのが大統領制を採用し、その権限が実にデカイこと。何しろ7条では国会に優先する!?ご自身が大統領になったあかつきのことを考えているのでしょう。最後の16条が「憲法に規定なき場合は大統領令もしくは国会による法律で」とあるのですが、これは私もぜひ大統領になりたいです(笑)・・・と言うわけですが、どうも『20世紀少年』のゴッコの世界がちらちらと・・・。
しかしこれは多分、キリスト教が国家宗教となったときでも同じようなものでしょう。「われはありてある者!」、「わたくしは神格なき神!」と叫ばれるクリスチャンたちの作る国家。はたまた石打刑の公開処刑の施行とか。いずれにしろ悪夢であることは間違いありません。主イエスの国とは、「見よ、あそこにある、ここにあるというようなものではない。あなたがたの心の中にある。わたしの国は世のものではない」とあるのですから。くれぐれもキリスト教国家ニッポンなどを妄想する"リバイバル音頭"の音頭取りなどが出ないように、しっかり目を覚ましていましょう。
追記:このビデオはぜひご覧ください。ケネディ並みのメッセージ力がありますね(台詞もケネディです)。そこらの牧師の説教よりもはるかにアピールしています。
感動を呼ぶ生き方とは-